ブックメーカーbet365を利用しているユーザーのうち多くは、2020年は新たな入金手段を模索することになりそうです。結論から言って、2016年1月16日以降はウェブマネーカード(Webmoney Card)がゲーミング系サイト(ギャンブルサイト)の入金に利用できなくなったため、このカードを使って入金していたユーザーは別の方法が必要となります。
そこで、このページではbet365へ入金できるアストロペイ(Astropay)というサービスの利用法・入金方法や、そもそものプレー時の資金管理に関するおさらいをまとめました。
このページの内容
bet365がウェブマネーカードで入金できない?
冒頭で触れたとおり、2020年1月16日にウェブマネーカード(Webmoney Card)がオンラインカジノ・ブックメーカーなどゲーミング系サイトへの入金に使用できなくなりました。このことはきっちりと公式に発表されているようです。
ウェブマネーカードはクレジットカードやデビットカードでチャージして使えるプリペイドカードで、マスターカードのマークが付いています。入金した範囲で決済に使える便利なもの。
一方、bet365は世界中にサービスを提供している超巨大ゲーミング企業で、国や地域ごとにさまざまな入出金手段を用意しています。しかし国によって使える手段は大きく異なり、日本のユーザーには現在クレジットカード/デビットカードを含むわずかな方法しか提供されていません。
(業界カンファレンスにて撮影)
ちょっとここで、bet365の入出金方法(日本のユーザー向け)にまつわる変化の歴史を少し振り返ってみましょう。
NETELLER(~2016)
Bet365のサイトが2001年にオープンし、その後日本人ユーザーが利用できるようになってからしばらくのあいだはネッテラー(NETELlER)というネット口座が使えたので、入金も出金も簡単でした。(当時からプレーしている方は懐かしいですよね)
Entropay(~2018)
その後、ネッテラーが2016年に日本から撤退し、日本のユーザーがbet365へ入金するにはクレジットカード/デビットカードを使うか、エントロペイ、アストロペイ、ペイセーフカードなど代替手段、国際送金、小切手のみという状態になりました。ただし、ペイセーフカードはそもそも日本居住者は使えませんし、小切手や国際送金での入金は手間も時間もかかるため論外。そこで、現実的な入金手段は普通のカードか、エントロペイ、アストロペイの3択に。
bet365に限らず、ブックメーカーはほぼどこでもクレジットカード・デビットカードでの入金を受付ています。ところが、カード会社の制限で利用可否が違います。bet365では日本で発行されたカードは弾かれることが多いため(一部は使える)、代替策としてエントロペイ(Entropay)がメインで利用されるようになりました。
エントロペイはチャージ式バーチャルカードで、ネット上でクレジットカードのように決済に使えるサービス。非常に便利でしたが、それもつかの間。エントロペイは2018年中頃にヨーロッパ居住者以外は利用不可となり、2019年の夏にはサービスそのものが完全終了に。
Webmoney(~2020)
このエントロペイショックを受けて、代案として利用されるようになっていったのがウェブマネーカードです。が、それも今回の改変で終わりを迎え、現状で残っている手段は限られたクレジットカード/デビットカードとアストロペイのみになりました。
bet365のアストロペイでの入金方法
では、引き続きbet365を利用していきたいユーザーの方へ向けて、アストロペイとはどのようなサービスで、どうやって使うのかをご説明します。
アストロペイ(Astropay)も、故エントロペイに似たネット上のバーチャルプリペイドカードです。ネット上の架空のカードに資金を入れて、決済に使う。別の言い方をすると、バーチャルカードを買い、その入金額の範囲で決済できる、というサービスです。
大きな特徴は、資金を入れる(アストロペイカードを買う)際には、基本的に仮想通貨を利用します。ここがエントロペイとの違い。エントロペイはクレジットカードで資金をチャージできましたが、アストロペイはビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、リップル(XRP)などを使います。(以前は銀行送金もありましたが、無くなりました)
こちらはアストロペイのアプリの実際のページ。カードは1回の決済で1000円から10万円まで購入可。
決済方法は仮想通貨。
慣れてくると簡単なんですが、これまで一度もビットコインなどに触れたことがなければ「げ、仮想通貨?」と、手を出しにくい感覚はあるかと。ネッテラー経由でも入金できるようですが、一度撤退してから再稼働を始めた現在のネッテラーは、本人確認にマイナンバーまで必要なKYCガチガチのサービスとなっているため使いづらい。画面上の「現地代理店」という選択肢は利用不可。よって、アストロペイを利用する際はいずれかの仮想通貨を前もって用意する必要があります。
アストロペイの使い方
今度は、アストロペイを使ったbet365への入金のイメージを図にしましたのでご覧ください。
拙い図ですみません。なんとなくイメージできますか?
流れをご説明すると、まずビットフライヤー、ビットポイント、コインチェックなどの仮想通貨取引所サイトでビットコインを調達し、その仮想通貨でもってアストロペイにてカードを購入します。あるいは、すでにネット口座などにビットコインやイーサリアムなどを持っているなら、そこからアストロペイへ直送します。
買ったアストロペイカードは普通のクレジットカードと同じようにカード番号、有効期限、セキュリティコードなどがありますから、bet365の入金ページでそれら必要事項を入力して入金します。
(5000円分のアストロペイカード実物。普通のカードのように番号、有効期限などが記載されています)
そして、bet365で得られた賞金は国際送金で回収します。
つまり、もしも仮想通貨を一度も使ったことがなければ、まず取引所の口座開設が最初の準備です。(本人確認などがあるので3週間ほどかかります)
口座開設が済んだら、銀行送金で日本円を入金してBTCを購入。そのあと、アストロペイのサイトかモバイルアプリをダウンロードしてユーザー登録し、カードを購入してください。(アストロペイの登録は簡単なので、案内に沿って進めてください。BTCの送付プロセスは改めて掲載いたします)
bet365にアストロペイで入金する手順
- ビットコインを調達(仮想通貨の利用が初めてなら取引所の口座開設から)
- アストロペイで会員登録
- アストロペイで1000円〜10万円の範囲でバーチャルカード購入
- 作ったバーチャルカードでbet365に入金(入金ページでAstropayを選び、普通のカードのように必要事項を入力)
Sportsbet.ioユーザーはアストロペイの利用が簡単
現在、スポーツベットアイオーはアストロペイに対応しておらず、以下の解説の手法は使用できません。
上記が一番基本の流れです。
しかしもう1つ、アストロペイを利用するにあたって仮想通貨を手に入れる簡単な方法があります。
それは、ブックメーカーSportsbet.io(スポーツベットアイオー)を活用すること。
Sportsbet.ioは、ビットコイン(と他いくつかの仮想通貨)および日本円・米ドルなどを併用できるマルチ通貨ブックメーカーで、ユーザーはサイト上でクレジットカード(VISA/マスターカード)でビットコインを買うことができます。つまり、取引所で前もって調達する必要がありません。
(カードによるBTC購入画面)
再び図をご用意しましたのでご確認ください。
こちらは、Sportsbet.ioの入出金のやりとりと、アストロペイとbet365を絡めた全体像です。Sportsbet.ioでビットコインでプレーする際は、事前に取引所で買って送るか、クレジットカードで直接入金できます。カードによる入金なら、事前の取引所の口座開設は不要です。
ただし、Sportsbet.ioはあくまでブックメーカーであって取引所ではありませんからカードで買ったビットコインをそのまま出金することはできません。入金したら普通にプレーをお楽しみください。
重要なのはそのあと。プレー後の賞金の引き出し先は自由自在です。ビットコインを送付できるところなら取引所でもネット口座でもどこにでも送付(出金)可能ですから、スポーツベットアイオーの残高をそのままアストロペイのカード購入にも使えます。
他方、ビットコインではなく日本円・米ドルなどの法定通貨でプレーするなら、エコペイズやスティックペイなどのネット口座から入金できます。さらに、選択肢の1つとしてアストロペイも用意されています。
(日本円の出金ページ。アストロペイが選択肢にあります)
出金時にアストロペイを選ぶと、出金希望額をそのままアストロペイカードに変換することができます。出金手続きは、アストロペイに登録済の電話番号を入力するだけ。数分でアストロペイのアカウント内にカードが生成されます。
Sportsbet.io利用者がbet365に入金する
パターン1
- Sportsbet.io上でカードでBTC購入→プレー
- アストロペイでバーチャルカード購入時、Sportsbet.ioのBTC出金ページからアストロペイに送る
- 作ったバーチャルカードでbet365に入金
パターン2
- Sportsbet.io上で法定通貨でプレー
- 出金時にアストロペイを選択
- アストロペイのアカウントに新規カードが生成される
- 作ったバーチャルカードでbet365に入金
要するに、Sportsbet.ioを普段から使っているユーザーは、仮想通貨でも法定通貨でも賞金をそのままアストロペイへ簡単に送ることができ、その延長でbet365へも普通に入金できるということです。
bet365にウェブマネーで入金できない!?対応を入出金の今後
「bet365に入金したい」という目的をシンプルに叶えるなら、利用できるクレジットカード/デビットカードを用意するか、仮想通貨をどこかで手に入れてアストロペイでカード購入を。
一方、「ビットコインが不慣れなので、利用に慣れつつbet365も引き続き利用したい」ならSportsbet.ioの併用を。仮想通貨ビギナーでも簡単に利用できます。こちらの方法ではブックメーカー(bet365)への入金に別のブックメーカー(Sportsbet.io)でのプレーを一旦挟むという不思議な状態ですが、とにかくこのような流れで入金も可能でした(実際に確認済)
後者の方は、正直なところそこまでしてbet365に入金する必要があるのか?という感じはあります。私はbet365をウィリアムヒルやピナクルと並んで10年以上利用していますし、今でもサイトは抜群に素晴らしいと感じます。だからこそ、入金も出金も手段が限られているのは非常に残念。ビギナーユーザーにとっては日本語非対応という点もネックかと。また正直なところ、アストロペイはサポート(英語)のレスポンスは早いものの対応がやや懐疑的な部分もあります。なので、bet365との資金のやり取りは一層面倒になってしまったと言わざるを得ません。(新しい手段を導入してほしい…)
反対にSportsbet.ioは入出金の選択肢が多く、賞金の回収は圧倒的に簡単。365もアイオーもどちらも良いサイトですが、資金管理のしやすさという面では対照的です。
アストロペイを利用するにあたっての細かい部分の対応例含め、今後もbet365の入出金関連の情報はこちらに随時追記していきます。
以上、簡単ではありますがユーザーの皆様にとって、少しでも参考になれば幸いです。