
欧州サッカーの今シーズンの締めくくり試合"第1弾"、ヨーロッパリーグの決勝が5/16にフランスのリヨンにて開催されます。2017-18シーズンのファイナリストはフランスの名門オリンピック・マルセイユ(Olympique Marseille)とスペインの強豪アトレティコ・マドリー(Atletico Madrid)。前者はチャンピオンズリーグが現体制となった1992-93年の最初の優勝チームであり、後者もまたUEFAカップが現ヨーロッパカップに変更された2009-10年の最初の王者。そんな"初"タイトル保持クラブ同士であり、1971-72から続くUEFAカップ&ヨーロッパリーグの46年の歴史の中で今回は互いに"3"という数字が意味を持つ、非常に興味深い顔合わせとなりました。
このページでは、試合情報や予想のための各種データ、ブックメーカーの予想オッズを抜粋して掲載しています。試合観戦を楽しむスパイスとして、また予想の参考などにどうぞ!
このページの内容
ヨーロッパリーグ2017/18決勝の試合情報
UEFA Europe League 2017/18 Final
オリンピック・マルセイユ(フランス) vs アトレティコ・マドリー(スペイン)
キックオフ:2018年5月16日(水)20:45 (日本時間は17日の3:45-)
スタジアム:パルク・オリンピック・リヨン(フランス, リヨン)
オリンピック・マルセイユ今大会のあゆみ
マルセイユは昨シーズン(2016-17)が5位でEL出場権を獲得しました。3次予選でベルギーのオーステンデ、プレーオフでスロベニアのドムジャレに勝って本戦に出場。グループステージを2勝2分2敗の2位で突破し、決勝トーナメントではブラガ(ポルトガル)、ビルバオ(スペイン)、ライプツィヒ(ドイツ)に勝利。ライプツィヒ戦のセカンドレグでは開始9分で3ゴールというEL史上初記録も生まれました。そして準決勝ではグループIで一緒だったオーストリアの強豪ザルツブルグと再戦。ファーストレグを2-0で獲り、セカンドレグはザルツブルグが90分で2-0とし2試合トータルで並ばれましたが、延長で勝って2003-04以来14年ぶりの決勝進出を果たしました。
酒井宏樹選手も予選から本戦の準々決勝まで出場。ライプツィヒ戦のセカンドレグでは後半アディショナルタイムにマルセイユでの初ゴールを決めています。しかし4月21日のリーグ戦で負傷し、準決勝は欠場しています。現在は全体練習に復帰しているようなので、出場&活躍にも期待したいですね。
3次予選
3次予選-1st オリンピック・マルセイユ 4 vs 2 K.V.オーステンデ
3次予選-2nd K.V.オーステンデ 0 vs 0 オリンピック・マルセイユ
プレーオフ
Playoff-1st ドムジャレ 1 vs 1 オリンピック・マルセイユ
Playoff-2nd オリンピック・マルセイユ 3 vs 0 ドムジャレ
グループステージ
1試合目 オリンピック・マルセイユ 1 vs 0 コンヤスポル
2試合目 ザルツブルグ 1 vs 0 オリンピック・マルセイユ
3試合目 オリンピック・マルセイユ 2 vs 1 ヴィトリア・ギマランイス
4試合目 ヴィトリア・ギマランイス 1 vs 0 オリンピック・マルセイユ
5試合目 コンヤスポル 1 vs 1 オリンピック・マルセイユ
6試合目 オリンピック・マルセイユ 0 vs 0 ザルツブルグ
決勝トーナメント
ラウンド32-1st オリンピック・マルセイユ 3 vs 0 スポルティング・ブラガ
ラウンド32-2nd スポルティング・ブラガ 1 vs 0 オリンピック・マルセイユ
ラウンド16-1st オリンピック・マルセイユ 3 vs 1 アスレチック・ビルバオ
ラウンド16-2nd アスレチック・ビルバオ 1 vs 2 オリンピック・マルセイユ
準々決勝-1st RBライプツィヒ 1 vs 0 オリンピック・マルセイユ
準々決勝-2nd オリンピック・マルセイユ 5 vs 2 RBライプツィヒ
準決勝-1st オリンピック・マルセイユ 2 vs 0 ザルツブルグ
準決勝-2nd ザルツブルグ 2 (延長) 1 オリンピック・マルセイユ
アトレティコ・マドリー今大会のあゆみ
上記のようにマルセイユが予選から通算18試合を勝ち抜いてきたのに対し、アトレティコ・マドリーはチャンピオンズリーグのグループCを3位で終えてのEL参戦です。シメオネ監督就任以降は一度もCLで決勝トーナメント進出を逃したことがなかったのですが、今回は初めてのこと。この展開に主将のガビは「ELなんてクソ」と言い放つ始末。そう言うだけあってクソの中での輝きは流石、コペンハーゲン(デンマーク)、ロコモティフ・モスクワ(ロシア)、スポルティングCP(ポルトガル)、そしてイングランドのアーセナルを破ってきっちり決勝へたどり着きました。
決勝トーナメント
ラウンド32-1st コペンハーゲン 1 vs 4 アトレティコ・マドリー
ラウンド32-2nd アトレティコ・マドリー 1 vs 0 コペンハーゲン
ラウンド16-1st アトレティコ・マドリー 3 vs 0 ロコモティフ・モスクワ
ラウンド16-2nd ロコモティフ・モスクワ 1 vs 5 アトレティコ・マドリー
準々決勝-1st アトレティコ・マドリー 2 vs 0 スポルティングCP
準々決勝-2nd スポルティングCP 1 vs 0 アトレティコ・マドリー
準決勝-1st アーセナル 1 vs 1 アトレティコ・マドリー
準決勝-2nd アトレティコ・マドリー 1 vs 0 アーセナル
両チームのデータ比較
両チームのELでの成績とゴール関連のデータがこちら。
O・マルセイユ(18試合) | A・マドリー(8試合) | |
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今大会の成績 | 9勝4分5敗 | 6勝1分1敗 |
ホーム成績 | 8勝1分0敗 | 4勝0分0敗 |
アウェイ成績 | 1勝3分5敗 | 2勝1分1敗 |
総得点(1試合平均) | 28(1.55) | 17(2.125) |
総失点 | 15(0.83) | 4(0.5) |
ホーム得点 | 23(2.55) | 7(1.75) |
アウェイ得点 | 5(0.55) | 10(2.5) |
ホーム失点 | 6(0.66) | 0(0) |
アウェイ失点 | 9(1) | 4(1) |
3つの"3"に注目!過去のマッチアップや大会データ
両チームは、2008/09年のCLグループステージで対戦経験があります。リヴァプール(イングランド)、PSV(オランダ)と同じグループDで対戦し、結果は2試合でアトレティコが1勝(2-1)、1分け(0-0)でした。ちなみにグループでの結果はリヴァプール、アトレティコが決勝トーナメントへ進み、マルセイユは3位敗退となりUEFAカップへ(なお、UEFAカップはこの翌年に名称がヨーロッパリーグに)。その後、アトレティコはトーナメント初戦でポルトに破れ、マルセイユはUEFAカップにてトゥウエンテ、アヤックスらオランダ勢を破っていきましたが、準々決勝でウクライナのシャフタールに破れました。(シャフタールはその年の王者に)
この2008-09以来、アトレティコとマルセイユの対戦は今回で3度目となります。
そして、UEFAカップとヨーロッパリーグの46年の歴史の中で、アトレティコは2009-10、2011-12に決勝へ進出して2度の優勝経験を持ち、一方でマルセイユは1998-99、2003-04に決勝へ進んだものの、どちらも破れています。つまり、この大会においてお互いに 今回の決勝は3度目のこと。
さらに、日本人選手が所属中にクラブがCLまたはELの決勝に進んだのは、2001-02のUEFAカップでのフェイエノールト(小野伸二所属&決勝で出場→優勝)、2011-12のCLでのバイエルン(宇佐美貴史所属、ベンチ入り→チェルシーに負けて準優勝)、そして今回の酒井選手とマルセイユ。宇佐美選手はベンチだったので、出場すれば小野選手以来2人目。しかしこの舞台まで来た日本人としては史上3人目となります。
- 1.マルセイユとアトレティコの対戦は3度目!
- 2.UEFAカップ&ELの決勝まで進んだのはマルセイユとアトレティコ共に今回が3度目!!
- 3.欧州カップ戦の決勝に進んだチームに日本人選手が所属しているのは今回が3度目!!!
最後の一つはゴリ押し感がありますが(笑)、三度目の対戦でどちらも三度目の決勝というのは面白い巡り合わせですね。
ブックメーカーの予想オッズは?
では次は、ブックメーカーが発表したオッズをチェックしてみましょう。以下は10betjapanが5/10時点で発表していたオッズの一部です。実際はこの時点ですでに80通りほどの賭け方が用意されているのですが、代表的な90分間(延長やPK戦を含まない)の結果予想と、スコアの予想をピックアップして掲載しました。
3way(ホーム/ドロー/アウェイ)オッズ
90分間のスコア予想オッズ
アトレティコが圧倒的な本命扱いですね。5/10時点でスペインのリーガでバルサに次ぐ2位、一方マルセイユはリーグ・アンで4位。リーグの格差やアトレティコが過去二度のEL決勝で勝率100%だということもオッズに影響を与えていそうです。また、今回の会場がフランスでマルセイユにとっては地元ではあるものの、よりによってライバルのリヨンの本拠地でだということも見逃せません。2016年の1月にリヨンがこの新しいスタジアムに本拠地を移してから3度ダービーマッチを行い、結果はリヨンの2勝1分。つまりマルセイユはここでまだ一度も勝ったことがない。
ところが、アトレティコもフランス国内での試合でフランスのチームに1961年以降勝っていないという事実もあります。また、準決勝のアーセナル戦で審判に暴言を吐いたとのことで、シメオネ監督は4試合のベンチ入り禁止に。よってこの試合もスタンドからの観戦となります。つまりアトレティコはチームを鼓舞する闘将抜き。
こんな感じでどちらにも不安材料があります。一発勝負は何があるか分かりませんから、マルセイユの6.60倍は意外とオイシイ賭けかもしれませんね。
また、5/10時点ではまだオッズがありませんが、ゴールスコアラーの予想オッズも狙い目です。マルセイユのフロリアン・トヴァンは今季リーグ・アン20ゴールで得点ランキング2位。アトレティコのアントワーヌ・グリーズマンはリーガで19ゴール。ELで4ゴール。トヴァンとグリーズマン共にフランス人&現フランス代表。また、マルセイユのヴァレール・ジェルマン(今季リーグ戦8ゴール、EL7ゴール)、アトレティコのケヴィン・ガメイロ(今季リーグ戦7ゴール、CL&ELで3ゴール)らも元フランス代表。つまり、両チーム共に得点源が新旧フランス代表ということで、"仏代表応援パック"的にこの4人のゴールに賭けておくのも面白そうです。そんな予想を裏切ってトーレスやコスタあたりが1点決めてアトレティコがオッズの通りに優勝、なんて展開もありそうですが…。
試合直前には上記のスコアラーオッズも含めて200通り近い賭けが用意されます。サッカーファン、そしてブックメーカーで賭けている方は使っているサイトでも随時最新オッズをチェックしてみてください。これからサイトを選ぶなら、手軽に使える10betjapanやオッズが多いWilliamHillは利用必須です。事前にご準備を。
「二度あることは三度ある」のとおりアトレティコの優勝か、それとも「三度目の正直」としてマルセイユが自国でEL初優勝となるか!!??
勝つのは果たして!!??
皆様の予想的中もお祈りしております!!