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ブックメーカーのキャッシュアウト機能とは?仕組みや使い方の詳細解説

ブックメーカーのキャッシュアウトの使い方(仕組みとルール)を解説

ブックメーカーのサイトは日々進化しています。それはサイトのデザインやサポートの質の向上などもそうなのですが、特にオッズの種類や賭け方については発展が目覚しく、どんどん多彩に、そしておもしろくなっています。なかでもキャッシュアウト(Cash Out)キャッシュイン(Cash In)と呼ばれる機能は、スポーツベッティングを単なるギャンブルからより"投資"に近いものへ変えました。

このページでは、キャッシュアウト、キャッシュインとはどのような機能なのか?仕組みや使い方について基本的なことを解説しています。ブックメーカーのサイトを利用していて「キャッシュアウトって何だ?」と気になった方はお役立て下さい。

キャッシュアウト(Cash Out)とはどのような機能か?

キャッシュアウトとは、簡単に言えば「賭けたあと、結果が確定する前にキャンセルできる機能」です。英語ではCashOut、略称はCO。サイトによってはCashIn(キャッシュイン)とも表記します。キャッシュアウトという言葉の響きからブックメーカーからの出金と混同しがちですが、COは賭けのオプション機能を指します。

ブックメーカーのキャッシュアウト機能とは?

そもそもの話として、スポーツベッティングの基本的なルールをおさらいしましょう。

  • 賭けが的中すると、賭けた時点のオッズで払戻しされる
  • 「試合前」と「試合中」にも賭けることができる

試合中の賭けでは、現在の展開(スコアや残り時間)に応じてオッズが動きます。しかし、やはり「賭けた時点のオッズ」が有効となります。

そして、試合前・試合中のオッズ両方とも、原則的には一度賭けてしまえば試合が終わって結果が確定するまで、その賭けをキャンセルすることはできません。

従来はこのようなルールでしたが、キャッシュアウト機能の登場によって「賭けたあとにも変更可能」という柔軟性が与えられました。つまり、結果が確定するまでのあいだに、そのタイミングで「自分の賭けが的中する度合い(期待する結果が起こりうる見込み)」に応じて、賭け金や利益の全部または一部を手元に引き上げてくることができるようになりました。

キャッシュアウトの利用イメージ

イメージを深めるために、ひとつ例を挙げましょう。

ブックメーカーのキャッシュアウト機能とは?模式図

例えば、あるサッカーの試合に「ホーム勝利2.5倍、ドロー3.8倍、アウェイ勝利2.1倍」というオッズが付けられていて、「ホームチームの勝利2.5倍」に100ドル賭けたとします。

両チームはほぼ同格ですが、ホームの方が若干見込み薄と感じさせる数字です。

賭けたあとも、オッズは多少なり変動します。試合がスタートすればその動きは一層激しくなり、仮にホームチームが期待通りゴールを決めて有利になれば、その時点のオッズは1.8倍や1.5倍など当初のオッズより下がります。(自分は2.5倍時点で賭けているため、あとからの変動は関係ありません)

ホームがそのまま試合に勝てば、2.5倍x100ドルで250ドルの払戻しを受け取ることができます。しかし、1-0の時点ではまだ先は分からない。

案の定、アウェイチームが同点ゴールを決めて、オッズは再び最初に近い状態となりました。

ところが、後半早々にアウェイチームは退場者を一人出し、オッズは再びホーム優勢へ傾きます。その後、数的優位なホームチームが勝ち越しゴールを決めました。

そして現在、後半25分…

サッカーのシナリオとしてはありふれた展開。また、サッカーに賭けていればオッズの動きも何となく想像できるかと思います。

こんな展開において、賭けをそのまま維持しておくのは微妙だと判断したときに使えるのがキャッシュアウト機能です。

自分が賭けた時点のオッズより、そのあとのオッズが下がった(=結果が起こりうる見込みが高くなる)状態でキャッシュアウトを使用すると、的中時に本来得られる利益の一部+賭け金を手元に戻してくることができます。

反対に、賭けた時点よりもオッズが高くなっている(=結果が起こりうる見込みが低くなる)状態でキャッシュアウトを使用すると、そのときの見込みに応じて賭け金の一部を回収できます。

今回例に挙げた試合展開なら、「ホームが先制ゴールを決めてオッズが最初より下がった時点」または「勝ち越しゴールを決めた時点」でキャッシュアウトを使うと、賭けを早期確定させて、賭け金+利益の一部が回収可能。

一方、「アウェイが同点ゴールを決めた時点」で、試合前の評価どおりアウェイチームがそのまま優勢になっていくと予想してキャッシュアウトを使ったなら、その時点の見込みに応じて損失を最小限にとどめ、賭け金の一部を手元に引き上げることができます。

要するにキャッシュアウトとは、賭けたあとに任意のタイミングで利益確定損切りの選択ができる機能ということです

キャッシュアウトの使い方.1 「利益確定」

キャッシュアウトを「利益確定」として使えたタイミングの実例をひとつご紹介します。

エヴァートン 4.75倍
ドロー 3.9倍
アーセナル 1.8倍

イングランド・プレミアリーグの「エヴァートンvsアーセナル」という試合で、試合前にエヴァートン4.75倍、ドロー3.9倍、アーセナル1.8倍というオッズが付けられていました。

アウェイのアーセナルの方が圧倒的に勝つ見込みが高いオッズですが、ホームアドバンテージや諸々の要素からエヴァートンの先制もあるのでは?、という予想を立ててエヴァートンに50ユーロを賭けました。

もしエヴァートンが勝てば50ユーロ×4.75倍で237.5ユーロの払戻し、賭け金を引いて187.5ユーロの利益です。

前半11分、期待通りにエヴァートンが先制しました。このとき、エヴァートンの勝利オッズは2.4倍に下降、ドローは3.6倍に、そしてアーセナルは2.75倍まで上昇しました。

そして、キャッシュアウト可能金額は82.61ユーロと表示されていました。

つまり、ここで賭けを降りると82.61ユーロが手元に戻り、賭けに使った50を引いて32.61ユーロ(約5,000円)が賞金、前半11分で利益確定となります。このように、賭けが期待通りの展開に進むと、利益確定のチャンスが生じます。

キャッシュアウトの使い方.2 「損切り」

上記の試合で、キャッシュアウトを使わずにそのまま試合進行を見守りました。

キャッシュアウトせずに様子を見ていると、やはり当初のオッズが示すとおりにアーセナルが前半40分に同点ゴールを決めました。前半終了時点でスコアは1-1、勝敗予想オッズはエヴァートン6倍、ドロー2.87倍、アーセナル1.83倍に変動。

そして、この時キャッシュアウト可能額は26.39ユーロでした。

最初に50ユーロ賭けていますから、この時点でキャッシュアウトを使うと50-26.39で、23.61ユーロの損切りです。

つまり、賭けが不的中になる見込みが高まるほどに、キャッシュアウトできる金額は減っていきます。

この2つの例から、自分が賭けた際のオッズとその後の展開(=その時点のオッズ)との差から、キャッシュアウトによる「利益確定」と「損切り」の機会が生まれていることが分かるかと思います。

「全額キャッシュアウト」と「部分キャッシュアウト」

いかがでしょうか?ここまでの解説でキャッシュアウトについて何となくイメージが掴めてきましたか?

ここからはもう一歩踏み込んでいきましょう。

キャッシュアウトには2種類のオプションがあります。ひとつは、賭けから完全に降りる「全額キャッシュアウト」、もうひとつは、賭け金の一部だけを撤退させる「パーシャルキャッシュアウト(Partial Cashout)、通称:部分キャッシュアウト」です。

全額キャッシュアウトとは?

全額キャッシュアウトとは、文字どおりその賭けを完全に辞めてしまうという方法です。一般的なキャッシュアウトは、この全額のことを指します。

利益確定、損切りいずれのタイミングでも全額キャッシュアウトをおこなえば、その後の展開は関係なくなります。

パーシャルキャッシュアウトとは?

ブックメーカーのキャッシュアウト(パーシャルアウト)機能
(William Hillのパーシャルキャッシュアウト設定バー)

Partialは部分的という意味です。キャッシュアウト可能な金額のうち、一部だけを回収できるのがパーシャルキャッシュアウトです。

キャッシュアウト機能があるブックメーカーでは、金額を調整するスライダーのようなものが付いているか、回収したい金額を指定できるようになっています。

スライダー形式の場合、その時点でキャッシュアウト可能な金額のうちの何%を回収するか指定することができます。引き上げた金額はアカウントに戻り、残りは賭けたままの状態で進みます。

オートキャッシュアウトとは?【一部】

キャッシュアウトの機能としては、全額CO、パーシャルCOの2つが一般的なのですが、ブックメーカーによっては、オートキャッシュアウト(Auto Cashout)という機能もついています。

これは、文字どおり自動でキャッシュアウトさせるもので、イメージとしては株やFXの指値注文に似ています

賭けたあと、ベットスリップ上で「いくらに達したらキャッシュアウトを行う」という指定をおこない、実際にその金額に達したら自動的に払戻しされます。ずっと画面に張り付いてキャッシュアウトのタイミングを見定めるという必要がなく、「利確ラインを先に決めておける」という点で、コントロールには便利な機能です。

キャッシュアウトが使えるスポーツは?オッズは?勝敗以外も対象?

キャッシュアウトはサッカー、テニス、野球、バスケットボール、アメフト、ラグビー、クリケット、そのほか多くのスポーツに使えます。また、勝敗予想だけでなく、ゴール数の予想、ハンデ付きの予想、前半のみの結果予想、誰が得点するかのオッズなども対象です。

さらに、優勝予想系オッズでも使えます。例えば、賭けたあとに「やっぱりこっちのチームにしよう」とか、リーグや大会が始まって、賭けたチームの優勝の可能性が高まってきた際に「まだ逆転される可能性があるから、早めに利確しておきたい」などのシーンでお使いください。

「どのスポーツのどのオッズがキャッシュアウト対象か」は、ブックメーカーのサイトのルールページに書いてあります。途中でキャッシュアウトすることも想定しているなら、賭ける前に可能かどうかをご確認を。

以下は、当サイトに掲載しているキャッシュアウト機能があるブックメーカーのうちいくつかをピックアップし、事前にキャッシュアウト可否を見分ける方法についてまとめました。

Sportsbet.ioのキャッシュアウト

Sportsbet.io

Sportsbet.ioのキャッシュアウト

スポーツベットアイオーでは全額キャッシュアウトが使えます。ベット履歴にて、キャッシュアウト対応の賭けはボタンが出ています。

Williamhillのキャッシュアウト(キャッシュイン)

William Hill

ウィリアムヒルのキャッシュアウト解説

ウィリアムヒルでは、キャッシュアウト機能はCash In(キャッシュイン)と表記されています。試合前でもライブ中でも、オッズの横に「CASH IN」と書かれているので対象はすぐに分かります。サッカー、テニス、野球、アメフト、クリケット、その他さまざまなスポーツの主なオッズにキャッシュイン機能があり、全額キャッシュイン、部分キャッシュインの両方が可能です。

bet365のキャッシュアウト

Bet365

bet365のキャッシュアウト

bet365では、オッズにはキャッシュアウト対象マークはありません。しかし賭けたあとにそのオッズが対象であれば、履歴画面でキャッシュアウトの選択が可能です。bet365では、全額キャッシュアウト、部分キャッシュアウト、さらにオートキャッシュアウトも対応。

Betwayのキャッシュアウト

Betway

ベットウェイのキャッシュアウト解説

ベットウェイでは、オッズの横に大きく「Cash Out」という緑色のマークがあります。試合の一覧ページでも「CO」と書かれた緑色のマークがついているので、キャッシュアウトが使えるオッズを含んだ試合かどうかを簡単に理解できるでしょう。全額キャッシュアウトと部分的なパーシャルキャッシュアウトの両方が可能です。

ブックメーカーのキャッシュアウト機能まとめ

いかがでしょうか?ブックメーカーのキャッシュアウト機能がどのようなものなのか、イメージできましたか?最後に改めてまとめます。

キャッシュアウト機能とは?

賭けたあとでも、結果の確定前に任意のタイミングで賭けをキャンセルできる機能。

どんなメリットが?

タイミング次第で、早めの利益確定や損切りができる

全額キャッシュアウトとは?

賭け金の全部を撤退させること。

部分キャッシュアウトとは?

賭け金の一部のみをキャッシュアウトさせること。(可能額は、その時点でキャッシュアウトできる金額の範囲で自由)

どんなスポーツ、どんなオッズで使用可?

基本的には、どんなスポーツでも使用可能。対象の種類はブックメーカーのサイトによって異なります。

このページでは、まずはキャッシュアウト機能の全体像を掴んでいただくために、一般的な仕組みやルールに重点をおいて解説しました。

「どう使えばいいか?試合がどのような状況のときにキャッシュアウトすべきか?」など、具体的な活用法については様々なテクニックがありますので、それらは改めて別ページにて解説していきます。

少なくともこの説明の範囲で、スポーツベッティングは「賭けて、結果待ち」という単純なギャンブルではないことがご理解いただけたかと思います。

キャッシュアウトの登場によって、スポーツベッティング(特にライブベット)は、ますます株や為替のような金融取引に近づきました。結果を予想するという本質は変わりませんが、試合展開に応じた立ち回りで、細かく収益を積み上げたり未然にロスをカットできるようになったため、以前(キャッシュアウトが無かった頃)よりも利益をコントロールしやすくなったと言えるでしょう。

以上、とりあえずザッとまとめた感じなので、新しい情報を追記したり変更があれば随時修正します。ブックメーカーを使い始めたばかりで、「キャッシュアウトとは何か?」とお困りの方の参考になれば幸いです。

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