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ギャンブルで勝つためのメンタル・賭博心理・意思決定理論と活用法まとめ

ギャンブル心理学(スポーツ賭博・カジノ心理)

ギャンブルとメンタル

ギャンブルで勝つためにはどうすればいい?稼ぐにはどうすれば?ということをネットで検索すると、ノウハウを指南する情報がたくさん見つかるでしょう。競馬や競艇、パチンコ、スロット、カジノゲーム、ブックメーカーのスポーツベッティング、そしてまさかの宝くじでさえ。

こうすれば勝てる!こうすれば稼げます!という解説を読んでいると、最初は「本当かな」と疑いながらも、読み進めていくうちにだんだんと結果が約束されたかような錯覚に陥るかもしれません。そのギャンブルのはじめたてのビギナーや、これからプレーを始める方は特に。

このとき、「お金が儲かるかもしれない」という想像によって、あなたの脳内ではある種の麻薬成分が分泌しています。結果(お金)に対する期待が強いほど、「簡単に100万円稼げる!」「月利20%!」などのキャッチコピーに煽られて盲信してしまうわけです。

そうした期待に駆られたハイの状態では間違いなく勝てません。その手法が無価値なら論外ですが、たとえ有効な戦略であっても。

スポーツの賭けに限らず、すべてのギャンブルは想像以上にメンタルが重要です。勝つために挑戦するならもちろん、ほどよく楽しむためにも。

ただ、メンタル(と呼んでいるもの)自体が、脳の機能、意思決定、経験、感情とそのほか諸々を統合して形成される複雑なもので、「勝つためにはこうしよう!」と一言では片付けられません。「俺は大丈夫」とうまく管理できているつもりでも、知らぬ間におかしな方向へ進んでしまうことがあり、一度ドツボにハマるとなかなか修正が効かない厄介な存在です。

そこで当ページでは、「知る」ということがコントロールの第一歩ということで、プレーに役立ちそうなギャンブルと心の関係に関する知識を、できるだけ簡単にまとめとめました。そして、それらをスポーツベッティングにどう活かせば良いのかも解説しています。

少し長いのですが、プレーを一段と深くする参考になれば幸いです。

ギャンブルとメンタルに関する大前提的な理解

細かい話に入る前に、基本的なところから触れていきましょう。

ギャンブルはなぜメンタルが重要なのか。重要と言われるのか。

ギャンブルとメンタル

「余剰資金で取り組もう」「目標金額を設定して挑戦しよう」という資金管理はよく耳にしますよね。これはつまり「のめり込みすぎないように注意」と自制を説いているわけですが、余剰資金でやるのはあえて言うまでもない当たり前のこと。にも関わらず、人によっては生活費まで突っ込むほど没頭してしまいます。

ダメだと気づいているのにやめられない中毒状態、やっていないと不安になる依存状態になぜ陥ってしまうのか。

それは、その本人の我慢が足りない、メンタルマネージメントが甘いからではありません。確かに初期はそうだったかもしれませんが、当人の意志よりも影響が大きいのは、人間の脳がもともと持っている働きや、あらかじめ洗脳されていることに気づいていないのが原因だったりします。

どういうことか?

おかしな表現ですが、脳にオン・オフのスイッチはありますか?

後頭部には電源ボタンもUSBの穴も付いていませんよね(笑)つまり、私たちの脳、そして脳だけでなく全身の細胞は、自分の意志とは無関係に24時間勝手に働いています。

生まれてから今日までずっと。

これを言い換えると、私たちはいつでも全自動で視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚・第六感などを通じて情報収集し続けていて、いわゆる無意識化に溜め込んでいます。要は、日常的に触れる情報から、自然と考え方や判断基準、感情・思考パターンが出来上がっていくわけです。

このメカニズムは、何世代も前のご先祖様や何千年も前の人々も同じでしょう。人間の身体はそれほど変わっていないでしょうから。

もしもこのような視点を持ったことがなければ上記は不思議に聞こえるかもしれません。しかし、仮にですね、親・祖父母・それ以前から伝わる遺伝や環境に対する反応の結果がメンタルと呼んでいるものの根っこだとすれば、それは自分で作ったと言えるでしょうか?

洗脳されている・刷り込まれていると言っても差し支えないかと思います。表現が適切かどうかはさておき。

このようなメンタルの製造過程(?)を知らないままだと、「おかしいのは自分のせいだ」という間違った自己否定を重ねてしまいます。

そんな状態では、コントロールできるはずもありません。

ですから、まずギャンブル(いやギャンブルに限った話ではありませんが)とメンタルの関係を考えるなら、自分の性格とか我慢の方法などは一旦置いといてください。それよりも、脳に組み込まれた機能を知り、無意識化に溜め込んできた歪みに気づくことが大事。自己否定は無用です。

では、私たちはなにを刷り込まれているのか?

意思決定、判断、お金といったギャンブルに絡む部分で、現代人の多くは少なからず以下のような傾向を持っているようす。

  • 期待感で行動を起こす
  • ランダムほど没頭しやすい
  • 「得したい」より「損したくない」が強い
  • 損得判断が状況で変化する
  • 不安から逃避したい
  • 合理性より納得を重視
  • 意味付けや解釈を好む
  • お金に対する条件反射(執着)がある

脳科学、心理学、行動経済学、その他の分野で研究されていることをかなりざっくりと言語化しました。これらは、生存本能に起因する部分もあります。人によって程度も違います。

ギャンブルでメンタルが重要と言われる理由は、ギャンブルを提供する側が、人々のこういった傾向を把握したうえで仕掛けてきているからです。いつのまにかアツくなり、没頭させ、判断ミスを犯すように巧妙に細工しています。そうして、無知のプレイヤーは負けを重ねていくわけです。

したがって、勝ちたいと考えるなら、まずは自分が潜在的に持っている(であろう)パターンを知って立ち回らなければなりません。

この前提ありきで、以降は具体的にギャンブルとメンタルに関連しそうないくつかの理論や情報をご紹介していきます。

ギャンブルとドーパミンとマウスとサルの実験の話

人間の脳には報酬系回路と呼ばれる部分があります。原始的な生存本能に関わる部分で、食べ物や生殖行為のような生きるためのことを「報酬・ご褒美」ととらえ、手に入れるための原動力となります。

ある報酬が得られそうな予感や期待が生じると、ドーパミンという快楽を感じる神経伝達物質が分泌され、取得対象に意識が向いて「それを手に入れたい!」という状態になるようです。

現代では、食料や生殖以外のこと、例えば

仕事の成果
学習・運動
好奇心を満たすこと
他人から承認されること
自己実現
お金

なども報酬対象であり、目標に向かって進むための適切なモチベーションを作ります。ですから、生きるためになくてはならない大切な部位です。

ただ、この報酬系も刺激が続くとだんだんと耐性ができますし、その快感自体が目的となってしまう場合があります。

ラットの報酬系に電極を挿して、レバーを押したら刺激されるという実験をしたところ、1時間で数千回も押し続けたという結果もあるようです。餓死するまで続けたラットもいたとか…

パブロフの犬という言葉もご存知かと思います。笛を鳴らして犬にエサを与えるのを繰り返すと、やがて笛が鳴っただけで犬は(エサがもらえると思って)よだれを垂らすようになった、という条件付けを証明した実験です。

梅干しを見たらツバが出る、も同じですね。

もうひとつ、興味深いサルの実験があります。ボタンを押すとエサが出てくる装置を用意してサルに印象付けました。しばらくすると、サルはその「絶対にエサをもらえる装置」に興味を示さなくなります。

次に、ボタンを押した際にエサが出るか出ないかランダムな状態にすると、今度はずっとボタンを押し続けるようになったそうです。エサの出現率を操作して、ほかの場所へ行ってエサを探した方が圧倒的に効率がよいほど確率を下げても辞めなかったようです。

ラットと犬とサルと人間は違いますが、報酬系の働き、条件付け、ランダムに報酬が得られる状態への反応などは概ね共通しています。

そのため、これらの実験結果を応用した広告宣伝・仕組みは社会の至るところに見られます。SNSにも、もちろんギャンブルでも。いやむしろギャンブルはその最たる場所。

現代において、お金は報酬系を強烈に刺激する最高のご馳走です。それを得られるかもしれないという期待を駆り立て、快感の状態を作り、ランダムに当たりを提供する。パチンコやスロットなどはまさしくこれですね。

リーチが来たら、当たるかもしれないという期待で急激にドキドキしませんか?一度でも大勝ちの経験があると、このあと訪れるかもしれない結果を期待してドーパミンが一気に放出されるわけです。で、外れたら「次こそは当たる!」と、またゲームを繰り返してしまう。日常にストレスが多いと、遊んでいる最中の快感が不安からの逃げ場となり、さらに没頭していく。

このあたりはむしろギャンブル依存症に関することで本旨とはズレてしまいますが、ぜひ知っておいてください。知らないままだと、いつのまにか沼にハマってしまう危険がありますから。

「ギャンブルで勝つためのメンタル」がテーマの本ページでこの話からお伝えしたいのは、目的がすり替わっていないか気づいて欲しいということ。

没頭するような仕掛けが満載の環境です。結果を求めていたはずなのに、いつのまにか期待や快感・刺激を欲しているだけになっていませんか?その自問を定期的にしてみてください。

スポーツの賭けは、どちらかと言うとこのような脳に訴えるような仕掛けは少ない方で、自分をコントロールしやすいギャンブルと言えます。対象がスポーツの結果予想なので、ボタンを押し続けたらいつか勝てるかも、という性質ではないですし、画面の演出から得られるようなドキドキ感は薄め。

それでも、定期的な自問による頭のデトックスをお忘れなく。

ギャンブラーの誤謬とは?

続いて、こちらもギャンブルの世界ではよく知られた言葉です。

ギャンブラーの誤謬(ごびゅう)とは、簡単に言えば結果と確率に対する勘違いを犯してしまうこと。ギャンブラーの錯誤(さくご)とも言います。

例えば、コインの裏表を予想するギャンブルがあるとします。

初回から裏が5回連続したら、6回目の裏表の確率はどうでしょう?「5回も裏が続いたから、そろそろ表の確率が高い」「いや2度あることは3度あるし、5回も続いているから次も裏の確率が高い」といろいろ考えたくなりますが、答えは明白で次回も裏表50%ずつです。

そのコインになんの細工も劣化もなければ、ずっと各50%の確率は変わりません。

ルーレットもそうですね。黒ばっかりや偶数が連チャンするなど何か特定のパターンが続いても、確率は一定です。

このような、独立事象(毎回の結果が、それ以前の結果に左右されない)タイプのギャンブルにおいて、確率そのものが変化するという考えは誤りです。

文字で読むと当たり前じゃないかと思える事実なのですが、のめり込んでいると意外と陥りがち。過去の結果をみて「次も裏」「次こそ表」と予想をするのは各自の判断次第ですが、「確率的に当たりやすくなっているはずだ」と考えてしまうのは間違い。

反対に、前回の結果によって次の結果が変わるような従属事象のギャンブルでは、確率そのものが影響を受けます。例えば、ブラックジャックで毎回シャッフルを行わない場合など。それまでに使ったカードによって、そのあとに出現するカードの種類が限定されて勝率が変化します。麻雀なんかもその類ですよね。

一方でスポーツベッティングの場合は、スポーツの結果自体の確率が曖昧です。厳密には誰にもわかりません。主力選手の欠場、相手の不調、残り時間、そのほか状況に応じて結果が生じる確率は変化します。

ですから、ギャンブラーの誤謬が意味することからは少しズレてしまうのですが、どのスポーツであっても「●●が連続しているから次は●●のはずだ」と、安易に決めつけていないか、本当にそうか一度考えてみてください。もちろん、連勝している時も。

「これだけ続いているから次の確率が絶対に上がっているはずなのに…」と考え始めたら、要注意です。連続はあくまで過去の出来事。次もそうなるとは限りません。

プロスペクト理論(Prospect Theory)

プロスペクト理論(Prospect Theory)とは、リスクがある不確実な状況下で、損得に関して人がどのような判断をするのかをモデル化した行動経済学の理論です。

マーケティングでも応用されている理論で、ご存知の方も多いでしょう。Prospectは、「見込み」や「見通し」といった意味の英語です。

リスクがある不確実な状況下とは、まさにギャンブルの最中も当てはまります。ブックメーカーのサイト内でも随所にその理論の応用が見受けられます。そのため、これらのサイトで勝負するギャンブラー達にとっては重要な知識となります。

具体的には、こうです。

  1. 10万円のキャッシュが即もらえる
  2. 2択のクイズで当たれば20万円 / 外れたらなし

(どちらも期待値はプラス10万円。*選択肢2は50%の確率で20万ゲットのため、期待値計算すると20 x 0.5 = 10となる)

この2択の場合、多くの人はAを選びます。

今度は、すでに20万円負けている状態で

  1. 借金を半額にしてもらえる
  2. 2択のクイズに答えて、当たれば全額免除 / 外れたら20万円そのまま

(どちらも期待値はマイナス10万円)

この2択を提示された場合は、1つ目の質問でAを選んだ人も、多くはBを選ぶようです。(もちろん全員ではありません)

この傾向、当たり前じゃないの?と思うかもしれませんが、一つ目も二つ目の質問も、選択肢ごとの期待値は同じです。にも関わらず、利確できる状況では勝負を避けて安全な方を選び、すでに負けている状況では確実な10万減額よりギャンブルに挑戦する。

それはなぜか。

この理論が示しているのは、人は損失を回避する傾向をもっているということ。(利益が得られる状況では利益を失うリスクを回避する選択を、すでに損失を抱えた状態では損失そのものを回避しようとする選択をとった)

要するに、得するよりも、損する方がメンタルへのダメージが大きいということですね。その差は、得に対して損が約1.6倍ほど苦痛だと言われています。

金額の大小で印象が変わる?

さらに、金額の大きさと喜びや悲しみは比例しないということもプロスペクト理論では示しています。これを感応度逓減(かんのうどていげん)と言います。

例えば、大穴100倍に1万円賭けていたのが的中して100万円儲かったあと、同時に賭けていた2倍への1万円も的中していて20,000円増えても、感覚的にはそれほど嬉しくないと思います。損失でも同じで、100万円負けている状態で逆転を狙ってさらに2万円負けても、気持ちのヘコみは小さいでしょう。

例えば貯金が100万円の状態で30万円の買い物をするのと、3,000万円の家をローンを組んで買おうとしているときに30万円の床暖房設備を追加でつけることをイメージしたら、後者は「まぁいいか」という感じで、同じ30万円でも印象が違いませんか。

この感じ方は人によると思いますが、損か得か、数字の大小などによって印象が変わるということ自体が、状況を中立にとらえずに感覚的に判断しているという証拠でもあります。

加えて、人は大きな確率ほどその通りにとらえずに実際より可能性が低いと考え、小さな確率ほど実際より可能性が高いと考える傾向があるようです。

例えば、60%の可能性で当たる賭けは実質5回に3回的中するわけですが、それよりも可能性が小さいと見積もります。一方で、10%の確率は10回に1回ですが「俺なら当たる」と考える割合が多いのだそう。その分岐点は40%前後。

ギャンブラーの誤謬もそうでしたが、人は確率を感情で歪めて適当に見積ります。

プロスペクト理論やこれらの傾向をギャンブルのプレーに役立てるためにも、下記を覚えておいてください。

得するよりも、損する方が精神的な苦痛が大きい。

そのため、すでに負けている状況では、痛みを取り除こうとしてさらにリスクを取る行動に走りやすい。つまり、追加ベットで負けを回収しようとする。

このとき、損失額が大きいほど次の賭け金に対する抵抗も薄れていて、1unit(1回の賭け金)を大きくしがち。

しかも取り戻したいがために、確率を正しく認識せず普段よりも強気なオッズに手を出てしまう可能性もある。

ギャンブル全般に言えることですが、リスクとリターンを天秤にかけるときは、いつでもできる限り客観的に判断するよう心がけてください。

そして、負けを取り戻そうという方に意識が傾くと、普段よりもハイリスクへの許容度が高まるため、結果的に的中精度が下がるかもしれません。

トータル収支を考えることも重要ですが(それは別ページで解説します)、1回1回の賭けについては独立した別々のものだという意識で臨んでください。

サンクコストのメンタルトラップに気をつける

次はサンクコスト(Sunk Cost)についてご説明します。

サンクコストは、ビジネスの世界では非常によく耳にする言葉です。サンクコストとは日本語では埋没費用と言い、「すでに投資・挑戦・継続している事業や事柄から、辞めたとしても回収できない労力・投資・費用」を指します。Sunkは沈没、沈んだという意味。

例えば、「今この事業を辞めたら、これまで投資した費用がパーだ」「今この保険を解約したら、せっかく積み立てた分が目減りするから辞めるに辞められない」「チケットを買ったけど興味がなくなった。でも勿体無いから行こうかな…」など、継続が無駄になる、損をするという気持ちが邪魔してなかなか決断できないこと、ありませんか?

これらはサンクコスト効果、別名コンコルド効果とも呼ばれます。(196~70年代にイギリスとフランスが共同で音速飛行機のコンコルドを開発していたが、ある時点以降は事業的な失敗は明白だったにも関わらずそれまでの投資額が大きすぎたため辞めるに辞められず、最終的な損失が膨らんだ)

サンクコスト効果は、上記のように日常のあらゆるところに登場し、人の意思決定を歪めます。ギャンブルでは「せっかくここまで資金を投入しているのだから、勝つまで続けよう」という状況がまさにそうですね。マーチンゲール(追い上げ)的なプレーでは、特にその作用が働きます。

サンクコストの罠から抜け出すためには、「これだけ労力をかけたから」という自分への言い訳に気づいて、その時点でもっとも合理的な判断をすること。そして、この先の可能性に焦点を当ててください。

何か自分で編み出したノウハウや戦略を駆使して最初は良い結果が出ていたのに、だんだん失敗や負けが続くようになってきたら、苦心した時間や負けを考えると儲かるまで続けたくなるのが人の性。気持ちは非常によくわかります(笑)

しかし、正しさと有効性を証明するためにそれを続けるより、違う方法を模索した方が解決が早かったりするので、視野を広げてみてください。

ギャンブルと認知バイアス

人間の意思決定の歪みや、特定の状況下で認識を間違えてしまうことを認知バイアスと言います。バイアス(Bias)はかたよりという意味です。

認知バイアスも、ここまで上げてきた各項と同じく誰でも持っている傾向であり、しかもさまざまなパターンがあります。

そこで、ギャンブルに絡みそうなものやスポーツの予想時にも関連しそうなものをいくつかピックアップしました。

確証バイアス

確証バイアスは、自分の意見や考えに都合の良い情報だけを集めてきて、反対意見・反証を無意識的に避ける傾向のこと。「やっぱりそうだ!」と思いたいクセとも表現できます。

これはブックメーカー攻略のために最低限知っておくべき11のこと【全スポーツ共通】のページでも少し触れています。例えば錦織選手を応援していて彼の試合に賭けようとしている場合、彼の良さにのみ意識が向いて、相手選手の状態を軽視する、というようなパターンもこの確証バイアスに該当します。

また、例えばブックメーカーの賭けにおいて「人の予想に乗っかる」ときにも確証バイアスは働きます。その予想が正しいどうか判断するにあたって「そのとおりだ」と思えるような情報を集めがちで、「いやこの予想は違うのでは?」と思うような情報は見てもそれほど重視しないということです。その予想が、そのスポーツに精通している人(だと、自分が考えている人)のものであればなおさら。(ほかのベッターさんの予想に丸乗りする時点で自己責任&信頼してお任せしているため、検証は無用という気もしますが)

正常性バイアス

正常性バイアスとは、まったく予期せぬ出来事が起きた際に、「いやありえない」という固定観念や偏見によって「これは正常の範囲だ」と考えてしまい、対応が遅れてしまうこと。一般的には、災害時に「自分は問題ない」「まだ大丈夫」など考えて結局逃げ遅れてしまうことが、正常性バイアスによるものと言われます。

ギャンブルでは、負けが込んできて破綻寸前の状況なのに「まだ自分は大丈夫、逆転できる」と考えてしまうことも、この正常性バイアスによるもの。損失から目をそらして自分を納得させる自己正当化ですね。

これは心を保つための必要な作用とも言えますが、バイアスが効きすぎると状況を客観的に把握できなくなるため、プレー中に「いま自分は何を考えている?」と自問してみてください。それだけでも少し心が軽くなってニュートラルに戻れるかと。

ブックメーカーでのスポーツベッティングの場合、使用サイトと賭けるオッズによっては、賭けたあとでも早めに降りて損切りや利益確定できるキャッシュアウトという機能が使えます。

しかし、正常性バイアスが効きすぎると、試合がまったく予想だにしない展開となっても「大丈夫」という根拠のない自信のみで最後までキャッシュアウトを使えずに全損、という結果になりかねません。

逆転できそうな客観的な理由があるならそのまま維持を、フワッとした自信だけならそれはバイアスの可能性があるため、早めの決断を。

正常な判断を維持するのが難しい状況に注意

以下は判断力の低下を招くような状況です。どれも当たり前の事ばかりですが、再確認ということでご覧ください。

雑然とした環境(人混みのなか、物で溢れている部屋、音がうるさい状況、など)、時間的に余裕がない(移動中、次の予定が控えている、気持ちが焦っている、トイレを我慢している、など)、酒を飲んでいる、赤いものが極端に視界に多い(赤い壁紙のファストフード店、赤い服、そのほか)、眠いとき、徹夜明け、就寝ギリギリ

強い明かりや騒音のなかでは、人はハイリスク・ハイリターンを好む傾向があるそうです。

この知識をどう活かす?ギャンブルで勝つためのメンタルまとめ

さて、そろそろまとめたいと思います。まずはここまで長文をお読みいただきありがとうございました。

何か参考になる部分はあったでしょうか。

冒頭の方で述べたように、すべてのギャンブルは想像以上にメンタル(内面)が重要です。なぜなら、人の脳も意思決定も、ここでご紹介してきたような反応や間違い犯してしまうものだから。偏見と感覚と思い込みで判断している状態の方が通常運転だからです。

そして、ギャンブルの運営者たちはそれらを把握したうえで演出や仕掛けを用意しているため、無知のままだと翻弄されていたずらに負けを重ねることになるでしょう。

逆に、そのような没頭による負けを回避できれば、立ち回り次第で勝ち逃げできるかもしれません。どのギャンブルを選ぶかにもよりますが。

私たちの身体にさまざまな偏向があるのは、長年かけて刷り込まれてきたから仕方がない。ただ、それに気づいたり知ることで影響を小さくすることは可能です。

ブックメーカーを使ったスポーツの賭けでは、判断力の低下を招く過度な演出、没頭させる仕掛けなどは控えめで、無意識に散財してしまうリスクは他のギャンブルに比べて少なめです。

しかし、認知バイアスの影響で判断ミスしたり、サンクコスト効果で損切りができないなどの状況はプレー中にあるかもしれませんから、自分がいまおかしな判断をしていないかどうか、自問する習慣を取り入れてみてください。

そのうえで、状況に応じて割り切ってお楽しみを。私自身、仲間と夜通し酒を飲みながら試合観戦とセットで賭けるということもたまにやりますが、このときは正常な判断力など放棄して、バイアス丸出しです(笑)冷静に分析して賭けるのも、酒を片手に感情に任せて遊ぶのもどちらも好き。

そう切り替えできるのは、ここで説明してきたような歪みを把握して、時と場合によってコントロールできるからだと思います。(ブレることも多々ありますが…)

無意識に振り回されて勝った!負けた!嬉しい!悲しい!を繰り返すのと、気づいたうえでプレーするのとでは損得から感じる味わいにまで大きな差が生まれます。勝ちたいという方向性でプレーするなら、スポーツの情報を精査することにあわせて、自分の内側を探ってみてください。

大きな発見が隠れているかもしれません。

ビギナーの方、これから始めようとお考えの方には難解な部分もあったかと思います。かなり長かったので、もしも気になる箇所がありましたらプレーをはじめた後でお時間がある際に再訪ください。

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