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ブックメーカーのオープニングオッズとクロージングオッズの価値差検証-儲かるタイミングは?

オープニングオッズとクロージングオッズの価値差分析

賭けるタイミングは重要か?

ブックメーカーでスポーツに賭けると、的中した際は「自分が賭けた時点の倍率」で払い戻しを受け取ります。

オッズは発表から締切まで刻々と変動していますが、ベット後は変化の影響を受けません。

そのため、同一ブックメーカー内で同じオッズに賭けたとしても、エントリーするタイミングによってプレイヤーごとに得られる賞金額の差異が生じます。あるオッズが3倍の時に1万円賭けたプレイヤーは、的中時に3万円の払戻(2万円の利益)が得られ、同一オッズが2倍の時点で1万円賭けたプレイヤーの儲けは半額です。

これは、いわゆる「ブックメーカー方式」と呼ばれるギャンブルシステムの特徴です。

すでにプレー中の方はご存知ですね。

ブックメーカーを使ったスポーツベッティングには様々なおもしろさが詰まっていますが、この「賭けるタイミングで儲けが変わる」という特徴もその一つではないでしょうか。

当ページは、その点にスポットを当てた検証結果のレポートです。初期オッズ(オープニングオッズ)と締切オッズ(クロージングオッズ)の価値の違い、どちらで賭けたら儲けが増えるのかを実例データを交えながら解説しています。

賭け続けるだけで儲かるチームがある?いつ賭けるのがベストなの?そんなテーマを掘り下げていますので、より良いオッズを掴んで利益を増やすための参考にご覧ください。

オープニングオッズとは?クロージングオッズとは?

オープニングオッズ(Opening Odds)は、ベット受付開始時点のオッズのこと。反対にクロージングオッズ(Closing Odds)は、ベット締切時点のオッズを指します。それぞれ、オープニングライン(Opening Line)とクロージングライン(Closing Line)とも呼びます。

私たちプレイヤーがブックメーカーのサイト上で賭けられる最初のオッズがオープニングオッズで、イベント開始間際の最後に目にするオッズがクロージングオッズです。

一般的に、ブックメーカーは3つの要素からオッズを算出します。

1つは、そのイベントに関する過去のデータ(対戦する両者の直近の成績や得点等のスタッツ)です。2つ目は、そのイベントに関心を持つ賭け手(私たちプレイヤー)がどう賭けるかという大衆心理。そこに、トレーダー(オッズコンパイラー)と呼ばれるブックメーカー社内の専門職の人々による調整が入ります。

その背景には複雑なロジックがありますが、ざっくりまとめると「オッズ = データ、心理、専門家の目利きなどを統合したもの」と言えます。

オッズは、世にリリースされたあと、プレイヤーの実際の賭け金のバランスやオッズ発表後に出た最新の情報(と、その情報によって生じた賭けの偏り)などに応じてリアルタイムで調整されていき、締切を迎えます。

つまり、オープニングオッズはブックメーカー側が事前に見積もった予測のみを反映した無垢でフレッシュな数字、クロージングオッズは参加者の数々のベットという手垢のたっぷりの数字です。

オープニングオッズとクロージングオッズを比べる

その、オープニングとクロージングの二つのオッズをどのような視点から比べるのか。

いろいろなアプローチの切り口を考えてみましたが、今回は

同じチームの「オープニングオッズ」と「クロージングオッズ」に賭け続けたなら、配当はどちらの方が多いのか?

という視点からまず検証してみました。

この意図は、好きなチームに何も考えず応援賭けをするなら、早めが良いのか遅い方が良いのか?ということを調べたかったため。

応援賭けは、自分の推しチームに期待を込めて賭ける行為で、予想もへったくれもありません。チームと一蓮托生。

シーズンや大会通して賭け続け、残高マイナスで終わっても受け入れ、プラスで終われば御の字、という完全なエンタメです。

しかし、どうせやるなら、プラスが多いに越したことはないですよね。

BetSeedsを使用

当サイト運営チームでは、BetSeeds(ベットシード)という、オッズの変化をチャート化(グラフ化)したツールサイトも運営しています。

このBetseedsではウィリアムヒル社のサッカー、野球、バスケ、アメフト、テニスなどのいくつかのリーグ、大会、選手の勝敗予想オッズを記録しています。

収集対象はJリーグの試合も含んでいるので、今回は2021年のJ1の全20チーム、全試合のオープニング・クロージングオッズを比較してみました。

試合結果と初期オッズ・締切オッズのリターン比較

オープニングオッズとクロージングオッズの比較

検証方法はシンプルです。

まず、BetSeedsのJリーグ(J1)2021シーズンの各チームの試合ごとのデータから、グラフの左端のオッズ(オープニングオッズ)と、キックオフ時点のオッズ(クロージングオッズ)を抽出します。

抽出したオッズを38節分(シーズンの全試合分)並べて、勝った試合、ドローまたは負けの試合を仕分けします。

そして、初期オッズ38個に同じ金額ずつ(1Unitずつ)賭けた場合と、締切オッズに同じことをした際のリターンを比較します。

オープニングオッズ38個から…
勝った試合のオッズ倍率を足す = X
Xから勝利数(賭け金)を引く= Y
Yからドロー&負け試合数(賭け金)を引く = Z

クロージングオッズ38個から…
勝った試合のオッズ倍率を足す = X'
Xから勝利数(賭け金)を引く= Y'
Yからドロー&負け試合数(賭け金)を引く = Z'

このZとZ'を比べたら、どんな結果となるのか。

具体例(川崎フロンターレの場合)

最初に具体例として、1チームのオープニングオッズとクロージングオッズをご覧ください。

以下は川崎フロンターレの2021シーズンのリーグ戦全試合を日程順に並べたもの。緑は勝利赤は負け、黒字はドローです。(H)はホームゲーム、(A)はアウェイ。

最後の数字「1.73 → 1.44」の左がオープニングオッズ、右がクロージングオッズです。

02/26 横浜 F・マリノス(H)1.73 → 1.44
03/03 セレッソ大阪(H) 1.60 → 1.40
03/06 ベガルタ仙台(A) 1.33 → 1.44
03/10 徳島ヴォルティス(H) 1.25 → 1.20
03/13 柏レイソル(H) 1.5 → 1.3
03/17 ヴィッセル神戸(A) 1.53 → 1.50
03/21 浦和レッズ(A) 1.40 → 1.40
04/03 大分トリニータ(H) 1.25 → 1.22
04/07 サガン鳥栖(H) 1.33 → 1.35
04/11 FC東京(A) 1.75 → 1.6
04/14 アビスパ福岡(H) 1.25 → 1.22
04/18 サンフレッチェ広島(H) 1.44 → 1.40
04/29 名古屋グランパス(A) 1.80 → 1.75
05/04 名古屋グランパス(H) 1.80 → 1.44
05/08 ガンバ大阪(A) 1.50 → 1.36
05/12 ベガルタ仙台(H) 1.17 → 1.14
05/16 北海道コンサドーレ札幌(H) 1.44 → 1.36
05/22 横浜FC(H) 1.12 → 1.12
05/26 湘南ベルマーレ(A) 1.5 → 1.35
05/30 鹿島アントラーズ(H) 1.53 → 1.62
06/02 横浜FC(A) 1.25 → 1.25
07/17 清水エスパルス(A) 1.36 → 1.44
08/09 大分トリニータ(A) 1.35 → 1.30
08/14 柏レイソル(A) 1.50 → 1.53
08/21 サンフレッチェ広島(A) 1.73 → 1.80
08/25 アビスパ福岡(A) 1.4 → 1.33
08/28 北海道コンサドーレ札幌(A) 1.57 → 1.65
09/18 徳島ヴォルティス(A) 1.44 → 1.44
09/22 鹿島アントラーズ(A) 2.05 → 1.91
09/26 湘南ベルマーレ(H) 1.25 → 1.44
09/29 ヴィッセル神戸(H) 1.44 → 1.53
10/02 FC東京(H) 1.36 → 1.50
10/24 清水エスパルス(H) 1.29 → 1.40
11/03 浦和レッズ(H) 1.67 → 1.70
11/07 サガン鳥栖(A) 1.67 → 1.95
11/20 セレッソ大阪(A) 1.8 → 1.85
11/27 ガンバ大阪(H) 1.33 → 1.29
12/04 横浜 F・マリノス(A) 2.25 → 2.3

フロンターレの2021シーズンの成績は28勝8分2敗。見事な戦績です。

オープニングオッズの合計値は41.07。ここから賭け金(28試合 x 1Unit = 28)と、負け&ドロー試合のベット額(10試合x1Unit = 10)を引くと、3.07残ります。

41.07 - 28 - 10 = 3.07

クロージングオッズで同じ計算をすると2.22。

つまり、川崎フロンターレのリーグ戦全試合のオープニングオッズに賭け続けた場合、シーズン終了時には+3.07Unit分の利益が残り、クロージングオッズなら+2.22だった、ということになります。

1Unitが1万円なら、オッズが出た時点で応援賭けをすると3万700円プラスでフィニッシュ。キックオフ直前なら2万2200円。1Unitが10万円なら、30万7000円と22万2000円。

フロンターレのファンは、昨シーズン何も考えずにリーグ戦の勝利オッズに賭け続けるだけでオープニング/クロージングオッズ関係なく儲かったようです。

羨ましい限りですね(笑)

そして、このシーズンはオープニングで賭け続けていたら、クロージングに対して実質1.38倍ほど利益が多かったようです。

J1全チームのデータ

これを全チーム検証したのが以下の表です。

川崎フロンターレ 1位(28勝8分2敗)
初期オッズ利益:+3.07
締切オッズ利益:+2.22
横浜Fマリノス 2位(24勝7分7敗)
初期オッズ利益:+4.55
締切オッズ利益:+2.52
ヴィッセル神戸 3位(21勝10分7敗)
初期オッズ利益:+7.22
締切オッズ利益:+10.02
鹿島アントラーズ 4位(21勝6分11敗)
初期オッズ利益:+4.81
締切オッズ利益:+3.02
名古屋グランパス 5位(19勝9分10敗)
初期オッズ利益:+3.23
締切オッズ利益:+3.17
浦和レッズ 6位(18勝9分11敗)
初期オッズ利益:+6.04
締切オッズ利益:+6.44
サガン鳥栖 7位(16勝11分11敗)
初期オッズ利益:+7.12
締切オッズ利益:+5.36
アビスパ福岡 8位(14勝12分12敗)
初期オッズ利益:+11.38
締切オッズ利益:+17.05
FC東京 9位(15勝8分15敗)
初期オッズ利益:-4.56
締切オッズ利益:-4.98
コンサドーレ札幌 10位(14勝9分15敗)
初期オッズ利益:-7.5
締切オッズ利益:-10.14
サンフレッチェ広島 11位(12勝13分13敗)
初期オッズ利益:-10.18
締切オッズ利益:-9.74
セレッソ大阪 12位(13勝9分16敗)
初期オッズ利益:-6.05
締切オッズ利益:-5.75
ガンバ大阪 13位(12勝8分18敗)
初期オッズ利益:-1.59
締切オッズ利益:+2.32
清水エスパルス 14位(10勝12分16敗)
初期オッズ利益:-7.15
締切オッズ利益:-8.33
柏レイソル 15位(12勝5分21敗)
初期オッズ利益:-7.72
締切オッズ利益:-5.74
湘南ベルマーレ 16位(7勝16分15敗)
初期オッズ利益:-13.04
締切オッズ利益:-16.34
徳島ヴォルティス 17位(10勝6分22敗)
初期オッズ利益:-4.75
締切オッズ利益:-8.02
大分トリニータ 18位(9勝8分21敗)
初期オッズ利益:-12.41
締切オッズ利益:-9.02
ベガルタ仙台 19位(5勝13分20敗)
初期オッズ利益:-20.59
締切オッズ利益:-18.1
横浜FC 20位(6勝9分23敗)
初期オッズ利益:-3.50
締切オッズ利益:-6.98

比較結果への考察

ザッとご覧いただいて、色々お気づきのこともあるかと思います。

ここからは数字への簡単な振り返りと考察です。

応援賭けのプラス決着・マイナス決着

川崎フロンターレ
横浜Fマリノス
ヴィッセル神戸
鹿島アントラーズ
名古屋グランパス
浦和レッズ
サガン鳥栖
アビスパ福岡

この上位8チームは、オープニングオッズ・クロージングオッズ問わず、リーグ戦全部の勝利予想オッズに賭け続けていたらプラスで終わった、ということが分かりました。

2021シーズンは、この8チームに応援のつもりで賭け続けていれば、シーズンを楽しんだうえで儲けまで出たということですね。

反対に、9位のFC東京以降はマイナスでした。唯一、ガンバのクロージングオッズのみプラスになっています。

チームが上位フィニッシュならプラス、下位ならマイナスというのは勝った試合数と引分&負け試合数のバランスから、ある意味当たり前の結果です。

しかし、賭け続けたチームが上位に入れば儲かる(かもしれない)ということが分かったのは興味深い。(注:新シーズンもこの8チームがプラスになるとは限らないので、その点はご注意を)

オープニング/クロージングの利益差・損失差

次に、上位8チームのオープニングとクロージングの利益差をみたところ、川崎、横浜FM、鹿島、名古屋、鳥栖の5チームはオープニングで賭け続けた方が利益が大きく、神戸、浦和、福岡はクロージングの方が利益が増えました。

初期オッズの方が利益が大きいチームは、キックオフが近づくにつれて勝利オッズの倍率が下がった試合の方が多かったためにその結果となっています。

反対に、締切オッズの方が利益が大きいチームは、オッズが上がった試合の方が多かった。特にアビスパ福岡は顕著で、勝った14試合中12試合が、締切オッズの方が高い、という結果でした。(あと2試合は初期値のまま)

初期オッズの方が利益が多い5チームと、そうではない神戸、浦和、福岡の3チーム。この2つのグループにはどんな違いがあるのかを調べてみたところ、後者の3チームはシーズン前の優勝予想(前評判)の評価以上の成績だったという共通点がありました。(神戸は上から8番目の15倍、浦和は11番目29倍、福岡は18番目の101倍でした。ただ、鳥栖も優勝オッズ14番目67倍なので、必ずしもこれが当てはまるわけではない)

一方、マイナスフィニッシュだった12チームの損失差はどうか。

FC東京
コンサドーレ札幌
清水エスパルス
湘南ベルマーレ
徳島ヴォルティス
横浜FC

この6チームは、オープニングで賭けた方が損失が小さく、残りはその反対でした。

【検証継続】オープニングオッズを把握してベットをよりスマートに

今回は、Jリーグの1シーズンに対して同じ金額を同じチームの同じタイプのオッズ(3wayの勝利)に賭けるという縛りのもとで数字をチェックし、どんな結果になるのかを書き出してみました。

母数がわずか380試合で、この結果から法則やパターンを導くというのは早計。海外サッカーも野球もバスケも含めてデータが溜まりに溜まっているため、さらに検証を続けて今後追加でご報告します。

とりあえず、このページのデータだけでもオープニングオッズとクロージングオッズで、少なからず配当の変化が生じることはご理解いただけたかと。

ブックメーカーを使ったスポーツベッティングは、試合の前でも、試合の途中でも、好きな時に賭けることができます。そして、賭けた時点のオッズで配当が支払われます。よって、オッズを拾うタイミングによって配当額が変わってきます。

この基本ルールに一歩踏み込んで「じゃあ、いつオッズが出たの?」「最初は何倍なの?」ということを知ると、自分が掴んだオッズが初期値に対して得だったのか損だったのかという判断ができるようになります。

betseedsのTwitterアカウントでは、オープニングオッズが出た際にリアルタイムでツイートしているので、気になる試合のオッズが出たらチェックしてみてください。

初期値はブックメーカー側が見積もった数字です。この数字が「妥当か否か」ということを考えるのも、ベッティング脳を鍛える良いトレーニング。

初期値よりも下がると考えるなら早めにベットすべきですし、上がると考えるなら気が熟すまで静観を。そうやってタイミングを見極めながらできる限り良いオッズを狙って勝負していくと、これまでよりも手元に残る利益が増せるかもしれません。

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