ブックメーカーを利用する-スポーツベッティングをはじめる前に知りたい予備知識

スポーツを対象としたギャンブルをスポーツベッティング(Sports Betting)と言います。そしてブックメーカーとは、あなたの賭けを受けるギャンブルの主催者です。

インターネットを通じたオンラインスポーツベッティングの世界は1990年代後半に誕生し、それからわずか10数年で多くの地域で文化として根付き、娯楽として親しまれるようになりました。また、スポーツベッティングはその性質上、知識・分析・考察によって勝率を高めることができるため、熱心に取り組めば娯楽としての範疇を超えた収入を得られる可能性も秘めています

"娯楽として"か"熱心に"取り組むかに関わらず、はじめ方は同じ。そしてとても簡単です。速ければ10分程度で好きなチームに賭けることができると思います。ここでは、そのようにスムーズに進めるために前もって知っておきたい基礎をまとめました。

ブックメーカーは安全か?

スポーツベッティングを始める

国が運営している競馬のように、いわゆる国営ギャンブルではその賭ける相手が信頼できるかどうかを考えることはないですよね。なぜなら、信頼できようができまいが相手が決まっているため、選択の余地がないからです。

一方でブックメーカーは民営です。ネット上には数百~数千ものブックメーカーがあると言われています。つまり、国営と違って運営者が限定されていません。ギャンブルは「賭け金に対し、勝ったときにはこの倍率で配当を支払う」という契約でもあるため、賭ける側(プレイヤー)が賭ける相手(ブックメーカー)を信頼できてはじめて成り立ちます。

その関係を保証するべく、ブックメーカーの運営は許認可制(政府・賭博委員会が発行する営業許可ライセンスが必要)となっています。これは詐欺業者がギャンブルサイトを簡単にオープンできないようにするための予防、業界の健全性を保つための基準でもあります。

つまり、ブックメーカー自体は合法かつ厳格なルールに従って運営されているため、大手のブックメーカーに対して「怪しい業者じゃないの?」という心配は無用です。

国ごとのルールに沿って自己責任でプレーする

オンラインのブックメーカーへはインターネットを使って国境を越えてアクセスできますが、そのブックメーカーを運営する企業が所在している地域でギャンブルが合法であっても、あなたが住んでいる場所でも同じとは限りません。日本を含めオンラインギャンブルに対する明確な法律がない地域では、関連法規を遵守したうえで自己の責任においてプレーすることが大前提となります

そもそも、ネット上のすべてのブックメーカーが利用できるわけではありません。運営企業ごとに「うちはこの国のお客さんを受け入れます」という方針の違いがあるため、国によってサイトへのアクセスの可否、閲覧の可否、登録の可否が異なります。

具体的には、Ladbrokes(ラドブロークス)というイギリスの老舗ブックメーカーは、2014年に日本からのユーザー登録を禁止としました。bet-at-home(ベットアットホーム)という東欧のブックメーカーも、日本を含むアジア各国では閲覧できません。

国によってこのような規制は違います。

そのため、「住んでいる国でユーザー登録できるブックメーカーを利用する」というのが大前提のルールとなります。

入金・出金はどうする?安全か?

ブックメーカーの入出金手段一覧

ブックメーカーは、世界中のプレイヤーがスムーズにサイトを利用できるようにさまざまな入金・出金手段を用意しています。ただし、利用できる手段は国によって異なります。これもルールや規制が違うため。

一般的に、入金でもっとも手軽な手段はクレジットカードやデビットカードです。VISAMasterCardブランドのカードほぼすべてのブックメーカーが対応しています。ところが、カードによる入金が規制された地域もあり、それらの国からの入金には代わりの手段としてバーチャルプリペイドカードやe-walletが広く利用されています。

e-walletとはいわゆるネット口座です。 Paypal(ペイパル)Neteller(ネッテラー)Skrill(スクリル)Ecopayz(エコペイズ)などいくつか種類があり、これも国によって利用可否が異なります。

使える手段はブックメーカーでアカウントを作成したあとに入出金画面にて確認できるので、最適なものを選んでください。(より詳しくは、当ページ下部の次のページにて解説しています)

利用中に本人確認や認証手続きがあります

オンラインブックメーカーの利用にあたっては、各社所定の手続きによって一度本人確認を行うことが一般的です。たいていは、アカウントを開設したあと数日内はじめて出金する前に、居住国の政府発行のIDカード、免許証、パスポートなどのうちいずれか一点を、スマートフォンやカメラで撮影してデータ(写真)化し、指定されたメールアドレスや、アカウント内の手続き画面でアップロードします。

このような手続きがあるのは、あなたのアカウントの安全性を保つため、他人のなりすましによる利用を防ぐためです。例えば、同じく金銭を取り扱う証券口座や銀行口座が、なんの確認もないままに開設できたら不安になりませんか? それらと同じだとお考えください。

具体的な手続きの詳細は、アカウント画面で確認できるか登録したメールアドレス宛に案内が届きます。その説明に沿って手続きするだけなので、とても簡単。一度行えば、基本的には2度目はありません。(ただし、一度に数百万円単位で出金を試みると、改めて確認を求められる場合があります)

英語サイトしかなかった昔はこの確認作業がやや大変でしたが、日本語対応のサイトが増えてきた今では本当に楽になりました。

ブックメーカーで賭けられる対象

プレー前に知っておきたいことはここまで。ここからは、どんな賭けを楽しめるのか?という話です。ブックメーカーではほとんど全ての主要なスポーツに賭けることができます。以下はその一例です。

サッカー、テニス、野球、バスケットボール、アメリカンフットボール、ラグビー、バレーボール、アイスホッケー、クリケット、ゴルフ、ボクシング、総合格闘技、スヌーカー、プール、水球、相撲、モータースポーツ(F1、モトクロス等)、マリンスポーツ(セイリング、サーフィン等)、ウィンタースポーツ全般、陸上競技全般、競馬、グレイハウンドレース 等

また、上記のみならずスポーツ以外にも賭けることができます。

政治と選挙(各国の大統領選挙、国民投票等)、有名人のゴシップや話題(王室の出産、俳優の私生活に関すること等)、天気(クリスマスの降雪、年間最高気温)、TV番組の企画(タレントオーディション系番組の優勝)

このように、あらゆる出来事が賭けの対象です。大会の優勝予想やハンディキャップをつけた勝敗予想などがスポーツベッティングならではで面白いですし、スポーツ以外の賭けでは、「ネッシーはいるか?501倍」「五輪会場にUFOが飛んでくるか?1001倍」などの珍オッズを見たときにはロマンすら感じました(笑)

各スポーツに対してどのような賭け方が用意されるのかも当ページのスポーツごとの賭け方解説にて紹介しているので、準備が済んだら合わせてご覧ください。

スポーツベッティングは24時間365日楽しめる

ブックメーカーは、シーズン前、試合前、そして試合中に賭けのオッズを提供します。不定期なサイトメンテナンスを除き、彼等には休日がありません。24時間365日プレイヤー達の賭けを受け付け、対象の試合やシーズンが終了すると自動的に払い戻します。また、あなたはいつでも自身のアカウントの残高を確認することができ、いつでも手元に資金を引き上げることができます

初めての利用なら、どのブックメーカーを使えばいい?

ブックメーカーの規模の違いによって、取扱いスポーツの種類とオッズの種類は異なります。全くはじめてなら、色々な賭けに慣れていくという意味でも、大手の老舗ブックメーカーからの利用がオススメ。その点でWilliam Hillや既述の10betJapanあたりは最適です。

予備知識のまとめ

いかがでしょうか?ブックメーカーの利用にあたって、基本的なポイントはご理解いただけましたか?

改めてまとめます。

ブックメーカーは合法産業(許認可制のサービス)

自己責任のもとにプレー

入出金の方法は色々あるので、最適なものを選ぶ

利用中には本人確認がある

利用の流れは①登録→②入金→③プレー→④出金

主要スポーツの全て、日常のあらゆるイベントが賭けの対象

スポーツベッティングは24時間365日プレーし放題

昔は英語のサイトしかなかくてやりとりも面倒でしたが、今では日本語で問い合わせができるサイトが多いので、使っている最中に困っても解決しやすくなっています。

ゼロから始めるなら、確認書類を一点用意し「プレーの流れ」の項で解説した手順に沿って、まずはアカウントの作成や入出金手段の用意といった準備からどうぞ。特に入出金の最適な手段や要点については以下で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

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