進化を続けるゲーミング業界
2023年2月、ロンドンで開催された業界カンファレンスに出席し、各ブックメーカーのマネージャーから様々な情報を仕入れてきました!スポーツベットアイオー、bet365、20bet、Betway、カジ旅、遊雅堂、Stake、賭けリン、ピナクル、ウィリアムヒルの昨年の振り返りと、今後のプランの確認にお役立てください。
また、記事末ではこれからのゲーミング業界に影響しそうなおもしろい最新技術と、プレミアリーグ「ウェストハムvsチェルシー」観戦&ベット記録も掲載しています。スポーツベッターの皆様にとって、何か参考になれば幸いです!
ICE/LACとは?
ゲーミング業界では、ビジネスの促進を目的として、世界各地でカンファレンスが開催されます。別の業界で例えると、車のモーターショーや、美容のビューティーワールドのようなもの。
そこでは、ゲーミングサイトの運営企業、ゲームやオッズを作っている裏方のプロバイダー、入出金業者、マルタやマン島などサイト運営の認可を行うライセンサー、不正を調べる第三者監査機関、既存クライアントや新規事業者、プロモーター(アフィリエイター)、そのほか零細の関連業者までが一同に集います。
その各国のイベントのなかで最大規模なのが、ロンドンで毎年おこなわれるICE(通称アイス:International Casino Exhibition)と、LAC(通称エルエーシー:London Affiliate Conference)です。(LACはiGB Affiliate Londonとも言います)
毎年2月ですが、昨年は感染症の影響で延期となり、4月に規模を縮小して開催されました。今年は例年どおり。しかし、昨年の割引分を取り返すかのようなスケールで熱気もムンムン、新たな発見も多数ありました。
まずは、当サイトで掲載している主なブックメーカーの情報をご確認ください。(けっこうなボリュームです)
スポーツベットアイオー
最初はスポーツベットアイオーから。世界的に大人気のブックメーカーであるアイオーの近況について色々な話をうかがいました。
Sportsbet.ioの振り返りと今後のプラン
主なポイント
- 競馬が活況
- 仮想通貨は市場を見て随時追加
- 新アンバサダー検討中
- VIP特典はさらに充実
- ランドカジノは今年オープン予定
- アーセナルやサウサンプトンの試合VIP席の招待
- トーナメント系企画は今後も開催
- 【復刻版】で開催提案
- 43フリーは"よんさんフリー"ではなく
競馬が人気!
アイオーではサッカーや野球やバスケはもちろん、競馬も非常に人気のようです。アイオーは、2019年に競馬マーケットを追加し、昨年3月にシステムを大幅アップデートしました。
その結果、競馬にもフリーベットが使えるようになっています。(2022年以前のシステムでは不可)
使える仮想通貨の追加予定
使用できる仮想通貨の種類は年々増えています。昨年4月にエストニアの本社で社長やマネージャーと面談した際、「今後、BNBやBUSDを導入するよ」という話をうかがいました。その言葉どおり、夏頃からこの2種類の通貨もプレーに使えるようになっています。
2023年2月時点は、新しい通貨を加える具体的な予定はないものの、市場動向にあわせて検討していくそうです。
新しいアンバサダーの検討
さまざまなプロモーションを積極的に進めるにあたり、新しいアンバサダーの起用を検討しています。昨年4月の時点でもその話題はありました。それから、(すでに話は流れてしまったものの)日本人にも認知度抜群の超有名人にも一度打診したとか。
現在は、エストニア出身の力士、元大関の把瑠都(ばると)さんが務めています。アフリカ向けの宣伝として、ケニア人の有名アーティストや元サッカー選手らも加わりましたが、知名度が高いのはアフリカのみ。
新アンバサダー就任はプロモイベント開催に直結しますから、本件は続報をお待ちください。
VIPオファーがさらに拡充
特にハイローラーにとってのアイオーの魅力の1つ、VIP向けの"おもてなし"はさらなるレベルアップが感じられます。
昨年4月の本社訪問時、社長から「カジノ付き豪華クルーザーの用意を進めている」「エストニアにランドカジノを建設中」とうかがいました。
そのうち、カジノクルーザーはすでに完成して稼働しているそう。ランドカジノは、エストニアの首都、タリンの歴史地区(世界遺産)のなかで作られています。工事がやや遅れているものの、今年の秋頃に完成の見込みとのこと。
そして、アイオーがスポンサーをつとめるイングランドのサッカークラブ、アーセナルやサウサンプトンのスタジアムVIPボックス席での観戦も、引き続きオファーに出ます。サッカーファンは随時ご確認ください。
ボーナスオファー
VIP以外のオファーについては、昨年のワールドカップ時にあったトーナメントタイプのイベントも今後随時開催する見込みです。
そして、私からも1つ提案をしておきました。昔からアイオーを使っているプレイヤーには懐かしい「○○の賭けで○連勝したら追加賞金!」「マルチベットマスター(15試合を組み合わせたマルチベット全的中で追加賞金1000万円)」などの【復刻版】を出してほしいとリクエスト。実現するかどうかは分かりませんが、出たら楽しみましょう!
4-3フリーは"よんさんフリー"ではなく【こぼれ話】
アイオーのユニークなサービスである「4-3フリー」。4問のクイズに答えて、正解すれば50ドルのフリーベットがもらえる魅力的なオファーです。このクイズは以前まで完全無料で参加することでできましたが、複数のアカウントを作成してクイズにだけ答えるという不正が相次いだため、「1週間に10ドル相当をベットしたプレイヤーのみ参加可」というルールに変わりました。
それでも十分に低リスクの甘い条件ですが、複数のアカウント作成が発覚すると全部まとめて規制対象となる恐れがあるため、お控えください。
こぼれ話は、そのルール改変のことではなくマネージャーが4-3フリーを「よんさんフリー」ではなく「フォースリーフリー」と呼んでいたこと。
これが正式な呼称で、確かに英語ならそうですよね。私だけかもしれませんが、「よんさんフリー」という響きに何となくもっさりした印象を感じていたので、「フォースリーフリー」の軽く韻を踏んだキレイな響きがしっくりきました(笑)
もう一点。「2022年にプレイヤーがもっとも勝ったスポーツ、イベントは何でしたか?」「2022年に一番ベット数が多かったイベントは?」とうかがったところ、もっとも勝ったのは野球MLBのミネソタ・ツインズvsロサンゼルス・エンゼルスの試合だったそう。最多ベットはサッカーワールドカップの「日本vsクロアチア」でした。
マネージャーのTさんは、前職はインドのムンバイでお仕事をされていて、転職でアイオーのオフィスがあるエストニアのタリンに移られました。最初はムンバイの騒がしさとタリンの静けさのギャップに驚かれたそう(笑)私たちの意見にも真剣に耳を傾けてくださり、アイオーが今後さらに良くなっていくことが確信できる、腰が低くて明るい素敵な方でした。
Betway
さて次は、業界のブランドブックメーカーの一角、ベットウェイについてご覧ください!
Betwayの振り返りと今後のプラン
主なポイント
- 銀行振込出金の注意点、他
- 仮想通貨導入に向けて前進
- BetwayBoostはお得!?
銀行振込の注意点や、そのほか
入出金については、昨年末に銀行振込の出金がスタートしました。ただし、システムの関係で「出金リクエストしたあと、着金前に新たに入金したり別の方法で出金を試みると、出金リクエストが上書きされてキャンセル扱いとなる」というエラーが生じるようです。(改善中)
そのため、振込出金リクエスト後は、着金するまで入出金はお控えください。
あと、昨年時点で新しい入出金手段の候補に上がっていたベガウォレットは、導入が見送られました。
仮想通貨の導入に向けて前進!
ベガウォレットは入りませんが、一方で仮想通貨の導入へ向けた最初の審査が通ったという話もうかがいました。
ベットウェイが保有するマルタの営業許可ライセンスは、ルールが厳しくて一筋縄ではいかないそう。しかし、少しずつ前に進んでいるようです。本件は続報をお待ちください。
Betwayブーストはお得!?
Betwayブーストは、ある特定の試合に関して用意されるスペシャルオッズです。ベット上限は低いですが、倍率が通常より少しアップしていて価値は高め。マネージャーいわく「ブースト対象となるものは、まったくノーチャンスな切り口ではなく、トレーダーがそこそこ見込みがあるものを選んでいる」とのこと。
サイトを見たときに「これは本当に可能性がありそうだ」と感じたら、ぜひ狙ってみてください!
ウェストハムの練習場見学【こぼれ話】
ベットウェイのマネージャーYさんは、ゲーミング業界歴の長いベテランです。サイトの日本語化はYさんのおかげ。プレイヤーが利用しやすくなるよう尽力いただいています。
今回の出張では、ロンドン到着翌日にプレミアリーグのブライトンvsボーンマスの現地観戦をご一緒しました。(街の情報とベット体験記もぜひご覧ください)
さらに、別の日にはウェストハムの練習場も見学。一般人が入れないエリアまでお邪魔して、現地スタッフから貴重な話を聞くことができました。その後、カンファレンス終了翌日にはウェストハムvsチェルシーの試合も観戦(補足:Betwayは、ブライトンやウェストハムのスポンサー)
練習場見学の様子と試合観戦&熱いベットの記録(?)は当ページ末にて書いていますので、お楽しみいただけますと幸いです!
20bet
次は人気上昇中のブックメーカー、20betについて。写真はマネージャーDanさん。
20betは前回のカンファレンスではスタンドを出展していませんでした。今回は、バーカウンター付きの素敵なスタンドでのミーティングです。(20betの運営元は、22betやPlayamoなど複数のサイトを運営しています。そのため、Danさんのネックストラップには22betのロゴが)
20betの振り返りと今後のプラン
主なポイント
- 新機能「アナリティクス」でベットがより面白く
- 入出金方法も続々追加
- 競馬の導入を準備中
- 「ベットスリップシェア」導入予定
- 20betが人気の国はどこ?
新機能「アナリティクス」でベットがより面白く!
昨年、20betの一部の試合に「アナリティクス」という機能が追加されました。アナリティクスは、その試合のスタッツデータに基づいた最適なマーケットを提案します。
例えばこのリヴァプールvsレアル・マドリーの試合なら「レアルは直近15試合中9勝している」というデータとともに、レアルの勝利オッズを併記しています。
その次は、「リヴァプールは、直近15試合で13試合ドローがない(勝敗が決まる)」で、ダブルチャンスオッズをピックアップ。「アンフィールドでの直近10試合中6試合は両チームがゴールを決めている」など、いろいろな角度から試合の情報が出ていておもしろい。
アナリティクスの対象は限られますが、出ているものはぜひ参考にしてみてください。
入出金方法も続々追加
20betは、現時点で日本語対応ブックメーカー最多レベルの入出金方法に対応しています。銀行振込、クレジットカード、各種ネット口座、仮想通貨など、好きなものを使って楽しめます。
今後も使い勝手の良さそうな決済手段は随時追加を検討していくそうです。
競馬の導入を準備中
さらに競馬の導入も準備中とのこと。(余談ですが、同じ運営元の22betには競馬があり、積極的にベットしているユーザーがいるそうです)
22betは1xbetのホワイトレーベル(他社のプラットフォームを使用して運営されるサイト)。そのため、自社側で柔軟に対応しにくいことから新しく20betを立ち上げたと、前回のカンファレンス時にダンさんが話していました。
賭けの種類については、22betと同じマーケットタイプになるか全く別になるかは言及されませんでした。本件は追ってレポートします。
べットスリップシェアの導入予定
あと、これを使う人は少ないかもしれませんが、自分が何にベットしたかをSNSなどで共有できる「ベットスリップシェア」も追加される見込みです。
20betは意外な国で人気【こぼれ話】
今回、各ブックメーカーのマネージャーに「どこの国で人気ですか」と質問したところ、「カナダ、インド、ロシア、中南米」などの国が複数回挙がったのに対し、20betはドイツやスペインで人気だそう。界隈での認知度やマーケティングの方向性の違いなどが関係していそうですが、興味深かったです。
実際にそうなら、ドイツ人が積極的に賭けそうなマーケットのオッズの動きは注視してみようと思いました。
Bet365
次はBet365の情報をまとめています。世界最大のブックメーカーだけあって、スタンドは常に人で溢れていました。
bet365の振り返りと今後のプラン
主なポイント
- ついにJPマネージャー誕生
- 電話サポートもあります
- クレジットカード入金の導入テスト
- コラボコンテンツ制作します
ついに日本人マネージャー誕生!!
最大のトピックはこちら。bet365のマーケティングチームに日本人の方が入りました。競馬がお好きな、爽やかなお兄さん。もともとはサポート部門でお仕事をされていて、部署異動したそうです。(顔出しOKの許可をいただいていましたが、一応伏せておきました)隣の男性は以前からチームに在籍しているベテランマネージャーのジェフさん。
電話サポートもあります
サポート部署には10名近い日本人スタッフが在籍し、ライブチャットは15:00から翌日2:00まで稼働しています。そして、bet365では電話サポートも使えます。
特に新しい情報ではありませんが、ミーティングの話題に出たので改めてのご紹介です。
クレジットカード入金の導入テスト
現在、新たにクレジットカードによる入金の導入テストをおこなっているそうです。(具体的な実装時期は未定)
Bet365とのコラボコンテンツ制作へ
当サイトでは、今後Bet365のシステムを用いた独自コンテンツを制作していく予定です。すでに準備に取り掛かっていますので、完成をお待ちください。
bet365の累計ユーザー数1億人も近い!?【こぼれ話】
bet365とのミーティングでは、特別に何か改善提案をすることはありませんでした。強いてあげるなら、入出金手段を増やしてほしいということ。ただ、これはすでに先方も何か検討している様子です。
あと、話の流れで「いま、累計ユーザーはどのぐらいですか?」という質問をしました。答えは、「正確には分からないが、9000万人ぐらい」と一言。
オンラインブックメーカーの登録者としては間違いなく世界最多。地球上の全人口約80億人のうち、1割以上が登録している計算です。
1億人の突破はまもなくで、この先も業界のトップを走っていきそうです。
カジ旅
次はカジ旅。今回のカンファレンスではスタンドの出展がなく、カフェで打ち合わせをしました。その際に写真を撮っておらず、上はご一緒したパブで撮影した一杯です。
カジ旅の振り返りと今後のプラン
主なポイント
- 競馬導入の予定
- 独自リーダーボード開催予定
- ブーストオッズがついに登場
競馬導入の予定
昨年のカンファレンスの時点で、「競馬は2022年の夏から秋に導入する」という話でしたが、人事異動や別プロジェクトの優先などによって延期していました。どうやら、2023年内には実装する見込みです。
独自リーダーボードの開催
カジ旅では、昨年からリーダーボード系の企画が登場しています。参加プレイヤー同士で実績を競い合い、上位に入ると追加賞金やフリーベットなどの報酬がもらえるシステムです。
このリーダーボードのイベントに関して、当サイトから登録してカジ旅を使用しているプレイヤー限定で開催することを話し合いました。具体的にスタートする際には改めて告知します。
ブーストオッズがついに登場!
こちらは帰国後、このレポートを書いている最中にマネージャーさんからいただいた情報です。カジ旅にもブーストオッズが実装されました!まだ対象は限られますが、今後増えていくそうです!
遊雅堂
続いては遊雅堂(ゆうがどう)です。当サイトでは2023年2月時点ではまだご紹介していませんが、運営企業との繋がりは以前から持っていました。今回のカンファレンスで現マネージャーとミーティングをして、遊雅堂の特徴について詳しく話をうかがいました。
遊雅堂の振り返りと今後のプラン
主なポイント
- FSBのプラットフォーム使用
- プレイヤーからのリクエストでオッズを上げられる
- 無二!?箱根駅伝オッズの区間賞予想
- サポート人員50~100人の安心感
- 【追記】最近のベットハイライト
- 入金不要フリーベット付きます
FSBのプラットフォームを使用
遊雅堂は、他のブックメーカーとは違った"和の雰囲気"を醸し出すデザインが印象的です。実は、デザインだけではなくスポーツベットの中身も珍しくて、FSBというプロバイダーを使用しています。
使用するブックメーカーを選ぶ際、マニアックなプレイヤーは「どのプロバイダーを使っているか」ということも判断材料にします。それは、賭けられるマーケットやオッズが異なるため。
その点で、遊雅堂が採用しているFSBを用いた日本語ブックメーカーは希少であり、遊雅堂とFSBは特別な契約も結んでいるそうです。
プレイヤーからのリクエストでオッズを上げられる
その契約の一環かと思いますが、遊雅堂のスポーツ専門チームがプロバイダーに申請してオッズを調整したり、あるいはプレイヤーからのリクエストで一部のオッズを高めたりすることもできるようです。
無二!?箱根駅伝の区間賞予想オッズ
遊雅堂では、以前の箱根駅伝に対して区間賞予想オッズもリリースしました。賛否はあるものの、駅伝のオッズを出すブックメーカーは最近増えています。それでも、他社はあくまで優勝予想がほとんどで、区間賞はレア。
このオッズはプロバイダー側が出したのではなく、遊雅堂内のスポーツチームが独自に作成したものだそうです。そして、今後も要望に応じて特殊なマーケットを出していくとのこと。
この件は、TwitterのDMでたまにやり取りをしているととに塾@ブックメーカー攻略塾の塾長さんから、ロンドン出張前に「駅伝について伝えてほしい」と伝言を預かったので話題にすることができました。塾長、ありがとうございます!
サポート人員は50~100人!安心感抜群
社内の日本人(日本語)サポートスタッフは50~100人。(ミーティング時は正確な数は不明でした)最低の50人だとしても、他社の何倍も多い人員です。その安心感は大きいですね。
【追記】最近のベットハイライト
ミーティングの際、「直近のイベントで、プレイヤーさんが大勝ちしたエピソードはありますか?」と質問。その回答が本ページ製作中に届きました。
昨年ではなく今月、2月22日のチャンピオンズリーグ「リヴァプールvsレアル・マドリード」戦のスコア予想の2-5を的中させて、250倍の勝利を納めたプレイヤーの方がいらっしゃるようです。お見事!!
入金不要フリーベットが付きます【こぼれ話】
当サイトでも、ご紹介へ向けてマネージャーからの詳しい説明と実プレーに基づく解説ページを作成しています。
下記から登録の方には限定の入金フリーベットが付くように、先に設定をいただきました。未プレーの方はお役立てください!
Stake
まだまだいきましょう。次はStakeです。Stakeはいま、破竹の勢いでプレイヤー数を伸ばしています。カンファレンス会場でも一際大きなスタンドを出していて、ブース内にF1のマシンまで飾ってありました(後述)
Stakeの振り返りと今後のプラン
主なポイント
- 急成長中!その理由
- F1アルファロメオのタイトルスポンサー就任
- ベガウォレット導入
- 昨年の最大ベット額は驚愕の○○億円!
急成長中!その理由は?
ステークは2017年にオープンした比較的に新しいオンカジ・ブックメーカーですが、わずか数年で急激な成長をみせています。
その要因の1つには、パートナーシップ(スポンサー)による巧みなマーケティングが挙げられます。総合格闘技のUFCやその選手、エヴァートンやワトフォード等イングランドのサッカークラブ、さらに世界的知名度を誇るラッパーDrakeの宣伝効果で、Stakeの名は一気に広がりました。
ただし、単に宣伝がうまいだけはなく、サイト自体もユーザー目線。ステークは基本的に「極力ベット規制を避ける」という方針を打ち出していて、複数登録やKYCで疑わしいと判定しない限りプレーには寛容です。大勝ちしているプレイヤーにも、追加で百万円を超える金額のリロードボーナスを提供することすらあるそう。
F1アルファロメオのスポンサー就任
スポンサーシップに関しては、今年1月にF1アルファロメオのタイトルスポンサーに就任することが発表されました。これにより、2023年シーズン以降はStakeのロゴ入りのマシンがサーキットを爆走します。
会場にはそのマシンの実機が飾ってあり、多くのファンらしき方々が写真撮影していました。
今シーズンは何らかのオファーが出るかもしれませんので、随時サイトをチェックしてみてください!
ベガウォレット導入決定!記念キャンペーンも開催
こちらは帰国後に追加でいただいた情報です。
ステークにベガウォレットが導入されます!
発表は3月6日以降予定。2000円以上入金したプレイヤーに、抽選で現金が当たるプレゼントキャンペーンも開催の見込みです。
これでベガウォレット利用者にもステークが身近な存在となりますね。
昨年の最大ベット額は驚愕の○○億円!【こぼれ話】
写真は日本人マネージャーのAさん。今回の出張で初めてお会いしました。アポイント無しでスタンドにお邪魔したにも関わらず、時間を割いて会社のコンセプトや今後の方向性について丁寧にご説明いただきました。
途中には、いろいろな質問もしてみました。最近Stakeでもっともベットが多いマーケットはバスケットボールだそうです。一方、「これまで、プレイヤーさんがベットされた1回の最大額は?」という突っ込んだ話には、驚愕の答えが返ってきました。
「仮想通貨になりますが、当時のレートで30億円ほどです」と。勝敗はご想像にお任せします(笑)
そのほか、日本円で億単位のベットも珍しくはないのだとか。それほどの金額を受け付けるキャパシティにも驚きです。(既出のドレイク氏も、たまに100万ドルベットして公開し、負けて話題になっていますよね)
Stakeの今後に引き続き注目です!!
ウィリアムヒル
ウィリアムヒルは、プレイヤーとしてもプロモーターとしても長いお付き合いがあります。今回の出張取材では、Kさんとパブでベット対決と最新情報の収集をおこないました。その様子は下記のページでご紹介していますので、ぜひご覧ください。
ウィリアムヒルのマネージャーとベット対決
ピナクル
最後はピナクルです。今回は、オフィス訪問、カンファレンス会場で各部門のトップとミーティング、パーティで社長に会ったりトレーダー(オッズを作る専門職)と話すなど、かなり濃い体験をさせていただきました。
そのすべては下記ページに掲載しています。プレーに役立つ情報満載なので、ご活用いただけますと幸いです!
ピナクルのオフィス訪問とトレーダーの裏話
【おまけ】ゲーミング業界を変えていく最新テクノロジー
ミーティングレポートは以上です。長文お読みいただきありがとうございました!
ここからは、会場で見つけたおもしろそうな最新テック系情報を2点ご紹介します。
SportradarのAIによるライブトラッキングシステム
その1つ目は、Sportradar(スポートレーダー)社によるAIを用いた視覚学習およびデジタル出入力のテクノロジーです。
スポートレーダーは、業界で多大な影響力を持つ大手データプロバイダー企業。ブックメーカーのライブベットページのリアルタイムデータ、過去のスタッツデータ、オッズ、サイトパッケージなどあらゆるものを供給しています。
そんなスポートレーダーが披露したのが、AIが試合の様子を観察して、その動き、展開、結果を即座に数値化してディスプレイに出力するというもの。
このカンファレンスが初のお披露目のようです。
デモンストレーションとして、スタンド内では卓球の試合がおこなわれていました。ボールの動きやラリーの回数などが、瞬時に画面に映し出されていきます。
プレー中の選手の動きがリアルタイムで数値化・言語化されるため、感覚的に「何となく凄そうなプレーだ!」と捉えていた1つ1つへの理解が深まり、観戦体験の質が変わるのではないでしょうか。
スポーツベッティング面では、この技術によってこれまで以上に細かいプロップ系の賭けが登場するかもしれません。例えば、格闘技なら「何発のパンチを当てたか」とか。テニスや卓球の「ラリー数のオーバーアンダー」とか。
ワクワクします!!
ロボットアームのディーラー
もう1つはカジノの話題。Creedroomzという企業が手がけるロボットアームのディーラーです。
ROBAクルーピエ(クルーピエはディーラーと同意)と名付けられた黄色いアームが、カードをシャッフルし、配り、回収します。バカラ、ドラゴンタイガーなどができる様子。
ロボに淡々とカードをめくられても味気ないとは思いますが…、人的ミスが無いのが利点です。
すでにBetConstruct(ベットコンストラクト)という大手ゲーミングプロバイダーと提携しているので、今後どこかのサイトが採用するかもしれません。
ウェストハムの練習場見学とチェルシー戦観戦記
ということで、ここからは急に内容が変わります。
もう情報ではありません。
取材者ではなく、ひとりのサッカーファン&スポーツベッターとして語る記録です。
出張中、Betwayマネージャーのご厚意でウェストハム・ユナイテッドの練習場を見学することができました。さらに、カンファレンスの終了翌日にはプレミアリーグを現地観戦しながらライブベット。
練習場に行ったことで、まさかあんな展開になるとは……
肩の力を抜いてお楽しみください(笑)
ウェストハム・ユナイテッドの練習場を訪問!
プレミアリーグのクラブの練習場で選手のプレーを間近に観られるなんて、滅多にない貴重な体験です。マネージャーから話をいただき、「ぜひとも行きたいです!」と伝えて、当日、ロンドン北東部にある練習場を目指しました。
「ユニフォームを持参して、サインを書いてもらおうか」と期待しながら、結局は時間の都合で調達できず現地入り。
昼14:00過ぎに練習場に到着。セキュリティに名前を伝え、担当スタッフが迎えてくれて、トレーニングセンターの前で待機です。
しかしそこで残念なことが発覚します。
「選手は午前に練習を終えて帰りました」
なんと……。
デクラン・ライスも、トマーシュ・ソーチェクも、ルーカス・パケタも、ジャロット・ボーウェンも、誰もいない。
見学終了??
という空気から、この選手不在がむしろ好転に向かいます。
普段は見ることができない、センターのすべての場所を説明付きで案内してくれることに。
記者会見室、監督が選手に次戦の戦術を説明するミーティングルーム、食堂、栄養管理された選手の食事表、ロッカー、トレーニングジム、サウナ、プール、ユニフォーム・ボール・シューズなど各種キットの保管室、そしてフィールド。
入団前のオリエンテーションかと錯覚するレベルで、とにかく全部。
こちらはロッカー。
トレーニングジム。壁にもマシンにもウェストハムのロゴが。
低酸素状態を作る特殊な密室も体験し、標高2500mの高山並の空気のなか、クラッと来ながら練習メニューに耳を傾けます。
各選手が実際に使っているスパイクや、プレミアリーグのロゴ入りボール。
ピッチでは、さまざまな質問にも答えてくれました。
ベッターとして「何か賭けに役立つ要素はないか、内部の人しか気付けないヒントは得られないか」と俗物な下心から、最後に1つ聞いてみました。「選手同士の関係性について。誰と誰が仲が良い、あの2人は険悪だ、といったことは練習風景を見ていて分かりますか?」と質問。
「イエス」と一言。
現チームではなく、過去の例から「食事や休憩やそのほかのルーティンを必ず一緒にするグループがあり、反対に絶対に一緒にならない選手やグループがあった。そういうのを見ていると気づくことがある」と。
学校でも会社でも、集団において個々の相性の違いから関係密度に差ができるのは当たり前ですよね。それはプロスポーツチームでも同じ。
選手同士の関係が連携に影響することは試合から感じることもありますが、中の人もちゃんと気づいているというのはおもしろい発見でした。
あと、帰り際の雑談のなか「今週末、ウェストハムvsチェルシー戦を観にいくんだけれど、スコアはどうなると思う?」と質問。
一瞬だけ間があいて、「2-1でウェストハムが勝つ」とニヤリ。
「その予想に乗らせていただきます」と、私もニヤリ。
チームスタッフはスポーツベットが禁止されているため、自分では賭けられないそう。
コレクトスコア予想を得て、センターを後にしました。
ウェストハムvsチェルシー戦を観戦&ベット
練習場見学から数日後、カンファレンスでのミーティングをすべて終えた翌日、プレミアリーグ22/23第23節のウェストハムvsチェルシー戦を観にいきました。
ウェストハムのホームは、東ロンドンにある「オリンピック・スタジアム(ロンドン・スタジアム)」です。最寄駅はStratford(ストラトフォード)で、ロンドン中央エリアからは地下鉄で20分ほど。駅からは歩いて約15分、アクセスは悪くない綺麗なスタジアムです。
数年前にもリヴァプール戦を見に来たので、今回2回目。
スタジアム外壁のモニターにはBetwayの広告がどーんと出ています。
キックオフ前に外でビールを流し込み、試合開始を待ちました。
同時に、ブックメーカーで事前に賭けようと、Betwayのサイトを確認。
しかし、ここで問題が。
wifiが弱く、またVPN接続に不具合が出てアクセスできないという事態に。
なかなかチェックできないため、事前ベットは諦めて、心のなかでエアベットを楽しむことにしました。
練習場でスタッフからもらった「2-1ウェストハム勝利予想」を握りしめて、観戦スタートです。
前半16分にチェルシーが先制!!
前半からチェルシーが積極的に攻め、ウェストハムは防戦一方。ルーカス・パケタも、負傷により14分でソウチェクと交代。
その2分後、エンソ・フェルナンデスからの絶妙なクロスにジョアン・フェリックスが合わせてチェルシーが先制しました。
うなだれるホームサポーター。
そして、ここまでの展開からチェルシーが複数ゴールで勝ちそうな空気が広がります。
ウェストハム追いつく!!
しかし、その後すぐにウェストハムも立て直し、惜しいチャンスを連発。
前半27分、コーファルのクロスにボーウェンが頭で合わせ、枠からはずれそうなところに詰めていたエメルソンが押し込んで同点に!!
これでスタジアム全体が息を吹き返します。
後半が始まる前に
そのまま1-1で前半終了。トイレへ行ったり、ビールを買いに行ったりで、一気にスタンドから客が減ります。
私はスタンドに残り、ぼんやりとピッチを眺めていました。
やっぱり何かはベットしておきたい。
プレミアリーグを観るなら、それも味わいだ。
中毒症状を正当化しつつ、いくつかのブックメーカーをチェックしました。
某、緑のサイトは開けたため、コレクトスコアを確認。1-1時点からの2-1ウェストハム勝利は6倍です。
練習場スタッフのニヤリとした顔を思い出しながら、今夜の食事代と土産代をゲットすべく、とりあえず5000円をベット。
これでますます応援に熱が入ります。
両チーム一進一退。そして81分
後半に入ると展開はより早くなり、両チームの一進一退が続きます。
ところがゴールは決まらない。
1-1のまま60分、70分と時間が経過し、80分を過ぎて「このままドロー決着か」と思った矢先、ウェストハムに良い位置でセットプレーのチャンスが訪れました。
キッカーはゴールを決めたエメルソン。弧を描いてゴール正面に放り込まれたボールに、ライスが反応!それをチェルシーのGKケパがブロック!
しかし、こぼれたボールをソウチェクが押し込んでついにウェストハムが逆転!!!!!
81分、勝ち越しに成功です。
これで2-1の勝利もあるぞ!!!!!と鼻息荒く喜んでいたら、なぜか会場がざわつきます。
まさかのVARチェック。
ざわざわ……ざわざわ……
「No Goal」
そりゃこうなりますよ。
後日ハイライトを見返したら、ライスが完全にオフサイドポジションでした。
中継ならあっさりと納得できるものの、会場ではそうはいかない。
数日前、ウィリアムヒルのマネージャーとパブでFAカップにベットをした際も、PKが決まれば10倍越えが当たりそうなところ、まさかの失敗でぬか喜び。
本日は、テクノロジーに阻まれてぬか喜び。
実は、後半時点で「ライスのゴールスコアラー予想@17倍」にも賭けていたので、オフサイドもケパのブロックもなければ、それも的中でした。
皮算用をブツブツ言っているあいだに、1-1で試合終了。
ベット結果は残念でしたが、練習場のスタッフのおかげで、いい夢が見れてエキサイティングな観戦となりました。(ありがとうございます!)
2023年カンファレンスレポートまとめ
さて、いかがでしたでしょうか?
改めて、ここまで長文をご覧いただきありがとうございました。
各ブックメーカーのマネージャーから受け取った話をできる限りフレッシュな状態でお伝えしようと、構成を考えずにどんどん書き連ねていったため、読みにくい部分があったかもしれません。乱文・乱筆ご容赦いただけますと幸いです。
そして、ブックメーカー各社の最新情報、最新テック情報から何か得るものがありましたら嬉しいです。いつでも戻ってきて、使用中のサイトについてご確認ください。
この世界は、新しい技術の導入で日々進化を続けています。さらにブックメーカー各社も、プレイヤーの満足度を向上すべく改善の努力を惜しみません。
今回の取材でお会いしたマネージャーの皆様から、その姿勢がひしひしと伝わってきました。
反対に変わらないのは、スポーツベットの本質的価値。
それは、スポーツへの関わりがより深く、一層楽しくなること。
核となる部分はブレず、新しい技術によって体験の幅は広がっていく。だからスポーツベットはおもしろい。
ぬか喜びの思い出を残してロンドンを去ることになりましたが、取材者&ベッターとして、この世界の魅力を再確認できました。
各社のグッズも随時プレゼントします!
当サイトは、「ブックメーカー&スポーツベットの本格的な参考書」というコンセプトのもとに、今後も有益な一次情報をお届けします。
また、体験談の投稿でギフト券をプレゼントするといった企画も随時開催しています。それは、「ベッティングを通じて、ベッティングとは関係のない賞品が得られる」といった、価値の循環を作りたいという想いも含んでいます。
今後も、さまざまな限定オファー・独自コンテンツ・ギフト券プレゼントの新企画を追加していく予定です。また、各サイト様からいただいたグッズも賞品に加えますのでご期待ください。(上の写真はやや雑ですが、今回以前のカンファレンスでいただいたグッズも大量にあります)