馬鹿試合の大逆転劇。その時ベットは…
2024年2月、イングランド・チャンピオンシップ(2部リーグ)のサウサンプトンvsハダースフィールド・タウン戦を現地観戦しました。
サウサンプトンのスポンサーを務めるSportsbet.ioのマネージャー様やほかのゲストの皆さまと共に、ロンドンからの遠足です。もちろん、試合を観ながらベットも堪能。収支は果たしてどうだったのか、私自身、このレポートを書きながら再確認しています。スタジアムの雰囲気や試合の様子をまとめましたので、現地観戦とベットの参考にご覧ください!
サウサンプトンへの移動
サウサンプトンの試合観戦は今回で2度目です。2年前の21/22シーズン、当時プレミアリーグに所属していたサウサンプトンがチェルシーをホームに迎えての試合を観にいきました。このときはロンドンから電車でサウサンプトンまで移動し、スタジアムまでは徒歩。ロンドンから行き方や、街の様子は当時の観戦レポートにまとめています(感動と絶望!Sportsbet.ioのVIP席でサウサンプトンvsチェルシー生観戦&ベット対決)
今回はSportsbet.ioの各国のスタッフと、サッカー専門のブックメーカー情報サイトブクサカの管理人様とご一緒でした。先方に手配いただいたマイクロバスにて向かいます。
ロンドンを出て郊外の道をひたすら南西へ。
2時間ほどでサウサンプトンに到着です。2年ぶりのセントメリーズスタジアム。海が近いため、ほんのり潮風を感じます。カモメも飛んでいました。この日のキックオフは15時。3時間近く前に到着したため、サポーターはまだ少なめです。
試合前のスタジアム見学
Sportsbet.ioは、2021年からサウサンプトンのメインスポンサーを務めています。その関係もあって、スタジアム見学にも参加できました。誰もいないスタジアム内を抜けて、ピッチに向かいます。
ゲートからピッチサイドに入りました。観客不在のスタジアム、プレミアリーグやチャンピオンシップなど英国フットボールで実際に使用される芝を間近に見つつ、想いを馳せながら写真撮影。
クラブのメインスポンサーだけあって、随所にSportsbet.ioのロゴがあります。
VIPボックスで予想&ベット
スタジアム見学を終えて、Sportsbet.ioの専用ボックス席に移動しました。ボックスは20名ほどが入れる部屋です。軽食、酒、ソフトドリンクなどが用意してあります。
ボックスはスタジアムの最上階にあり、すぐ目の前にはメディア関係者の席があります。
スタジアム最上階スタンド中央付近からの眺めです。
軽食をいただき、軽く一杯飲み、マッチデープログラムに目をとおして、いよいよ本題のベッティング開始です。VPNでSportsbet.ioにログイン。ちなみに、パソコンからアカウントにログインしたままの状態や、使用する回線によってはうまくログインできないかもしれません。旅先のスタジアムにてアカウントを閲覧するなら、出発前のホテルや道中にてモバイルから入れることを必ずご確認ください。
この日のサウサンプトンvsハダースフィールドの勝敗予想オッズは、ホームのSOUが1.25倍、ドローが5.30倍、アウェイのHUDが9.80倍という大差の評価でした。
それもそのはず、サウサンプトンはこの時点でプレミアリーグ昇格が狙えるリーグ3位であり、相手は降格圏一歩手前の21位。サウサンプトンは昨年9月から公式戦24試合負けなしの好調を維持しており、ハダースフィールドとの直接対決は10年以上負けていません。
誰もが「サウサンプトン優勢だろ」を考えるだけの周辺材料があって、このオッズの偏りが生まれていたのでしょう。
ただ、個人的には一抹の不安がありました。というのも、前回サウサンプトンvsチェルシーを観戦した際、チェルシーに0-6でコテンパンにやられる姿をみたからです。当時はチェルシーの方が格上であり、チームとして仕上がっていました。アウェイが勝ったのは順当な結果です。
しかし、6点取られた選手たちの肩を落とす姿。スタジアムのいたたまれない雰囲気。0-4で迎えたハーフタイムにトイレで隣りあった、うつろな目をしてブツブツとつぶやくサポの顔。ピッチ上空を無関心に旋回するカモメたちがむなしさを引き立て、強烈な思い出として残っていました。
過去の体験と感情を未来予測に介入させるのは無意味なことだと頭では理解しながら、あらゆる記憶が1.25倍を疑います。
とは言うものの、Sportsbet.ioから声をかけてもらって来ているわけですから、やはりホームの応援ベットをしないわけにはいかない。にがい体験を払拭してほしいという願いをこめ、プライスブーストを使って1.27倍に1mBTC(約7000円)を投入です。
こうなると、勝利を前提とする追加ベットをしたくなります。「1点は取られるが大差で勝つでしょう」という安易な希望的観測丸出しの4-1@16倍を選択。
ついでに、試合中のカード枚数オーバー3.5@1.62倍にもベット。この日の主審はDavid Webb氏。同氏が立つ試合はカード枚数がやや増えるという見立てがありました。1.62倍なので、きわどい予想とは言いがたいですが1mBTC投下。
さらに、「サウサンプトンの方がコーナーキックが多い」+「コーナーキックのオーバー7.5」+「チェ・アダムスのゴール」の3つを絡めたベットビルダー2.25倍も追加。
最後に、同じ時間にキックオフのアジアカップの決勝でカタールの勝利にも10,000円置いておきました。この日、もしも日本が勝ち上がっていればライブストリーミングで2試合同時観戦を考えていましたが、その展開は準々決勝で消滅。大躍進ヨルダンの初優勝よりも、ホームアドバンテージをうけたカタールの連覇でしょうと安直な発想です(笑)
試合開始!!前半は…
適当にベットを仕込んだのち、スタンドに目をやるといつのまにかサポーターでいっぱいになっていました。そして開始直前にアナウンスがはじまり、選手の入場です。
日本がアジアカップで敗退したことによって、代表メンバー入りしていたハダースフィールド所属の中山雄太選手がこの日の試合から復帰出場していました。中山選手のプレーが見られて嬉しいという気持ちと、アジア杯で負けた悔しさがよみがえる不思議な感覚が。
サウサンプトンの勝利にはベットしていますが、彼の活躍には期待です。
キックオフ。試合がはじまりました。
開始直後にSOU先制の惜しい場面がありつつも、前半はあきらかにアウェイのHUDが優勢。カウンターでSOU陣内へ一気に切り込むシーンが何度もあり、ゴールを奪われるのは時間の問題じゃないかという気配がピッチからビシビシと伝わってきます。
得点が生まれないまま30分を経過し、Sportsbet.ioのピッチサイド広告の写真を撮っていた直後。悪い予感は的中しました。
右側でボールを持ち上がったHUDのソルバ・トーマスが左のブロディ・スペンサーに一気にサイドチェンジし、そこから縦にパスを受けたジャック・ルドニがエリア内で素早くマイナス気味の低いクロス。これを中央のジョシュ・コロマが受けてさばくと思いきや綺麗にスルー。そこへ一連の起点となったトーマスが走り込んでゴール右隅に一閃!
あとからハイライトを見返して、見事な流れに驚嘆。
これで、前半36分にハダースフィールド先制です。
すぐに反応してSNSに投稿するメディア関係者。
その後もサウサンプトンには良いところがなく、HUD側がボールを奪って仕掛ける展開が続きます。そして、前半終了間際にふたたびその時が訪れました。
トーマスが持ち上がり、エリアに侵入してコロマにパス。コロマは相手との競り合いでバランスを崩して転倒し、流れたパスを受けたデイビット・カスムが強烈なゴールを叩き込みました。
サウサンプトンはほぼ同じような形で2失点。この時点で4-1勝利のベットは終了です(笑)
1失点目のときは「ここから4点取って逆転だ!」とか言ってましたが、その可能性が薄いことは試合の流れから明白でした。前半のうちに希望を刈り取られて意気消沈。
意気消沈のハーフタイム
そのまま0-2で前半終了。ハーフタイム時点で、勝敗予想オッズはSOU4.70倍、ドロー4.2倍、HUD1.62倍に反転です。このままだと、試合前に約10倍ついていたアウェイの勝利ということに。
個人的にはそういった波乱の結末のほうが好きなのですが、今日はそう言っていられない。ベットの勝ち負けはともかく、Sportsbet.ioの皆さまと同席している以上なんとしてもサウサンプトンに勝ってもらいたい。そして、勝利の余韻を味わいたい。
前回ここに来たときのハーフタイムは0-4。今回は0-2。「またか!?」と記憶にマイナスを上書きしつつ、ボックスに戻って食事をとります。リードしていれば酒に手が伸びていましたが、コーヒーで一旦気持ちを落ち着かせる。
にがい。
後半は怒涛の展開!!
食後にトイレにいき、後半がはじまって1分ほど経過したところで席に戻りました。
ハーフタイムにチェ・アダムスはデビッド・ブルックスと交代。これでベットビルダー的中の可能性も消滅(笑)反対に、後半開始早々に4枚目のカードが出たのか「カードOver3.5」の予想は的中扱いになっていました。
この時点で、前半の雰囲気から「サウサンプトンがここから3点以上取って逆転勝ちすることはないな…」と思っていました。なので、もう勝敗予想の応援ベットも捨てていました。
とりあえず1つは的中したから良しとするかと思っていた矢先、怒涛の展開が訪れます。
前半33分にSOU中盤のフリン・ダウンズと交代で入ったジョー・ロズウェルが、49分、50分の2分間で2ゴール!
1点目は、コーナーキックを相手GKがパンチングで弾き、目の前に飛んできたボールをエリア外からダイレクトボレー。2点目は後半から入ったブルックスのスルーパスに反応、エリア右で受け取ったボールを左足でトラップして体制を整え、右足でゴール左上に叩き込みました。
途中出場の2人の活躍で試合を振り出しに戻します。着席後すぐのことで急展開に頭が追いつかないなか、最高に盛り上がるスタジアムの雰囲気を味わいました。
そのあともサウサンプトンの惜しいシーンが続きます。差し込む日差しの輝きに「これは逆転の可能性も十分にあるぞ!」と期待が一気に膨らみます。
が、その膨らみはすぐにしぼみました。フラグは立てると折れるもの。鼻息を荒くするとロクなことがない。
後半65分、HUDのアレックス・マトスがエリア左外から放ったシュートがSOUのウィリアム・スモールボーンに当たって軌道を大きく変え、ループ気味となったボールがそのままゴールに吸い込まれていきました…
これでサウサンプトンが再び追う展開となります。
この時点で合計ゴール数は5点です。
お互いに攻撃の手を緩めず、むしろハダースフィールドのほうが良い攻めをしている感じがある。サウサンプトンは4失点目もあり得るかもしれない。ただ、ここから逆転してほしい!なんとか頼む!でもその見込みは薄いか…
期待や不安が頭をめぐります。
そして決断。失点にせよ逆転にせよ、いずれにしても「あと2点は動くでしょ」という試合の空気を汲んだヤマ勘から、ライブベットの「ゴール数オーバー6/6.5@2.15倍」に追加ベットしました。オーバー6と6.5条件のため、1点なら半分返金、2点なら全部的中です。
ところが、ベット直後から10分は動きなし。賭けたら急に点が入らない、よくあることです(笑)
しかし、この日はちゃんとドラマが待っていました。
SOU左サイドのライアン・マニングからのパスをロズウェルが受け、エリア左から放った速いクロスボールが相手DFトム・リーズに当たって一直線にゴールのニアサイドに刺さりました。
試合開始から80分、このオウンゴールでサウサンプトンがふたたび追いつきました。
そのあと84分、ついに待ち望んだ瞬間が生まれます。ブルックスがエリア深くまで切り込み、折り返したボールを79分に入ったセク・マラが反転して難しい体勢からゴール中央に叩き込みました。
4-3!!逆転!!!
スタジアムのボルテージはマックス。ライブで賭けたオーバー6/6.5も的中です。
そのあとアディショナルタイムに入ってもう一発強烈なダメ押し弾。ゴール正面でパスを受けたマラが相手DFと揉み合い、こぼれてきたボールをサミュエル・エドジーが受け取って一閃。
91分、5-3。
後半アディショナルタイムはまさかの10分越えでしたが、そのまま決着しました。
こちらはサウサンプトン公式のハイライトです。(ゴールシーンのみ集めたもの)
試合終了、そのとき収支は!?
5対3。合計8ゴール入る超馬鹿試合。サウサンプトンは後半に5点獲っての大逆転勝利です。ゴールを決めたのはすべて途中出場の選手でした。
後半に入って明らかに選手の動きが良くなっていましたから、見事な修正だったといえます。試合終了時のサポーターの盛り上がる姿が、前回の苦い体験をいくらか和らげてくれました。
ボックスに戻って酒を一杯。
さて、最終的な収支の確認です。現地では適当に的中/不的中をみただけで、金額まではチェックしていませんでした。ベット数が少ないので、プラマイゼロか微減・微増ぐらいでしょうとドンブリ勘定した程度。
後日チェックした結果がこちら。
サウサンプトン勝利
的中 1.27mBTC払戻(0.27獲得)
サウサンプトン4-1勝利
不的中 1mBTC没収
カード枚数Over3.5
的中 1.62mBTC払戻(0.62獲得)
ベットビルダー
不的中 1mBTC没収
ライブ:オーバー6/6.5
的中 2.15mBTC払戻(1.16獲得)
2.04獲得 - 2没収 = +0.04mBTC
日本円にして約280円プラス。無いに等しい(笑)
サウサンプトンが負けていれば二重の意味でマイナスでしたから、プラマイゼロで良しとします。なお、おまけベットしたアジアカップ決勝の方は、カタールが無事に優勝して13,000円増でした。
しばらくボックスに滞在したのち、スタジアムを出ました。
サウサンプトン観戦記まとめ
以上、ここまで観戦記をお読みいただきありがとうございました。ほとんど役立つ情報がない駄文で恐縮です(焦)
お声かけいただいたSportsbet.ioのマネージャー様、各国スタッフの皆様には改めて感謝申し上げます。
イギリスにサッカー観戦に行くのなら、試合を楽しむスパイスとしてベッティングもご堪能を。ブックメーカーでは、プレミアリーグもチャンピオンシップも、3部以下(リーグ1、リーグ2、カンファレンスリーグなど)もすべて賭けの対象です。ただし、あくまで試合を観ることが目的ですから、試合中のオッズ選びはほどほどに。
応援したいチームが勝って、かつベットが的中して儲かればダブルで嬉しい。応援したチームが負けても、ベットがプラスなら許せるかもしれません。応援したチームが負けて、ベット収支もマイナスなら…それはそれできっと強烈な思い出になるはずです(笑)今後、旅先にて試合観戦&ベッティングの予定があるなら、良い体験になることをお祈りいたします。
余談ですが、ロンドンに到着してアイオーの皆様と解散したあと、ブクサカさんとラーメンを食べにいきました。豚骨ラーメンそれぞれ一杯ずつ、おにぎり1個(私だけ)、水2杯で会計は44ポンド、約8300円。昨今の為替の影響で日本円換算額は悪魔的な数字に。何回か来たことがある店なので想定はしていましたが、この日のどのゴールシーンよりもインパクトがありました。